太宰さんマジで仕事してくんねぇかな。と思った今日この頃。

コ　メ　欄　カ　オ　ス ページ25

『……ううん、』



私は自分の身体を、鏡の前で見直した。


＿＿あの後。

中也さんはひたすら私に謝った。一応私も謝っといた。元はと云えば、悪いのは私だし。

で、まぁ探偵社寮に戻って来たんですけど……。



『隠れない……』



そう、中也さんに噛まれた跡が、思いっ切り見えちゃってるのだ。取り敢えず恥ずかしくて死ぬ。

いや、まぁ。キスマークは何とか誤魔化せるとしよう。虫刺されだのなんだの云って。

でもさ？思いっ切りさ、噛まれちゃってんだよね。歯形。



『何か異様に痛かったの此れかいな……』



流石に歯形はちょっと。つうか此れマジで如何すりゃいいんだ此れ。

湿布……とか？いやでも成人してない女子が湿布とか……。


残る手は、只一つ。


『……何処かで包帯買おう……！』











「……えーと、何それ？」



敦君が私の首元を指して云った。デリカシーないね君モテないよ。



『犬に首を甘噛みされたので、包帯巻いときました！納得!?』

「いや何でそんなキレてんの……」



だって、思い付く云い訳が此れだけだったんだもん。



「え、でもちゃんと病院とか行った？怪我ってどのぐらい？見せて！」

『いやッ、ちょッ……！』



敦君が包帯に手を伸ばす。流石に見られたら終わりだ。



「……何で逃げるの？」

『いや、あの、何となく……？』



引き攣り乍ら云うと、敦君はむすっとした顔で追いかける。



『ギャーちょっと待って来ないで！大丈夫！あの、ホントに大丈夫だから！』

「大丈夫なら見せたっていいじゃん！何で逃げんの!?」



グッと襟元を掴まれた。やべ。

慌てて離れようとするが、敦君は包帯に手を掛ける。



「……ん？」



けれど敦君は、包帯を外さずに私の首に顔を近付けた。



「……犬の匂いがしない？」



そうだこの子匂い判るんだったー！やっべー！！

敦君を押しのけようとするも、後ろ側に居る為如何にもできない。敦君は私の首の匂いを嗅ぐ。



『ちょ、っと待って……！』

「男物の香水……消毒の香り……ホテル……？」



怖いこの子コワイ。

新作如何しよう。ストーリーとかはあるんだけど、何時更新出来るか判んねえ……！→←(遅ればせ乍ら)谷崎君誕生日おめでとー！

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