太宰さんマジで仕事してくんねぇかな。と思った今日この頃。

皆さんギルドレ読んでる!?朝霧さんの！めちゃ面白いよ！ ページ17

それから数分歩いた処で、誰かのお腹がぐううと鳴った。賢治君はちょっと照れ臭そうに云った。



「帰りに牛丼屋さんに寄りましょう。お腹減っちゃって」

「賢治君、牛飼ってたんでしょ？食べられるの？」

「牛は大好きですよ。飼うのも触れ合うのも、食べるのも」

『黒毛和牛食いたい』

「いや凪唐突！黒毛和牛なんて食べれる訳ないでしょ！」

『＿＿此奴等から金貰えばいんじゃね説』



え、と敦君の顔が固まると同時に鳴り響いたブレーキ音。あの時もこんな音がした。嫌な音。



「西地区の敵対組織組員(メンバー)殺す為にやった爆弾の件。真逆、探偵ごときに嗅ぎ付けられるとはな……。大した尋問もなく帰ったってぇ事は、何か決定的な証拠を見つけたか。市警に密告する気だな？そうはさせねえ」



長文ありがとう御座いました、そんでもって……。



「そうでしたか！本当のことを正直に話すためにご足労頂くなんて……嬉しいです！」

「……は？」

「矢張り正直に話すと解り合えますね！」



敦君に嬉しそうに話す賢治君を呆然の見るヤクザ、賢治君の言葉を借りればギャングさん達に挑発するように笑い乍ら云う。



『ついでに云っときますとー、今の会話ぜぇんぶ録音済みなんで。超高性能小型音(ボイス)録音機(レコーダー)、およそ五千円！めちゃ高かった！』



……え？別にそんなに高くないじゃないか、って？

うるせぇ！私にとっちゃ高いんだよ！給料ちゃんと貯めてるんだからな！



「チッ……！」



ある一人が、鉄管(パイプ)を持って殴りかかって来た。私はさっと屈んで避ける。

と思ったら、ガツンと鈍い音がした。



『ッえええええ!?ちょっ、キャー御免賢治君、いやあ待ってそんな心算じゃあああ！』



真逆の避けた先に賢治君が居て、とばっちりを被ってしまったのだ。えっヤベェ如何しよう！怪我してないのは知ってるけど！



「先ず一人」

『ぶほっ』



何処の悪役の台詞だよ！笑っちゃうだろ！



「＿＿やっちまえ！」

「くっ……！」



敦君が焦ったように声を漏らす。





「あいたた……」





賢治君が、頭を掻き乍らムクリ、と起き上がった。

サウイウモノニ＿＿→←そういうものな訳ないよね。

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