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〜10年前〜
4月、君と初めて会ったのは高校の入学式だった
あの日の俺は入学式とは思えないくらいめちゃくちゃしていたと思う
中学最後の大会で俺を右肘にデッドボールを受けて、野球ができなくなった
スポーツ推薦で受けた高校は不合格となり、眼中にもなかった近所の公立高校に進学したのだ
世の中に希望なんかなくて、野球がなくなった俺に生きている"価値"があるのか、とさえ思った
そんな俺を変えたのは君だった
自宅から自転車を走らせて20分
早く着きすぎたのか、校門に新入生らしきの姿は見えなかった
駐輪場に自転車を停め、昇降口まで歩いた
昇降口には新クラスと下駄箱の番号が張り出されていた
優斗「…3組、25番か」
200人近くいる生徒の中からやっとの思いで、自分の名前を見つけ出し、教室へ向かった
1組、2組と通り過ぎていっても人気がなくて
さすがに早く来すぎたなと思いながら3組の扉に手をかけると
教室の真ん中の席にスクールバックが置いてあった
窓の方に目をやれば、黒くて長い髪が風になびかれているのが見えた
ゆっくり扉を開けるとその子は驚いてこちらを見た
その瞬間を思わず息を飲んだ
雪のように真っ白な肌に2つの大きな瞳
この時はわからなかったけど、
俺は一目ぼれしたんだ君に＿＿＿＿
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駆凪 - いえいえ！更新、楽しみにしています！ (2022年8月16日 19時) (
レス) @page48 id: a1142e8383 (このIDを非表示/違反報告)
砂漠のうさぎ(プロフ) - 駆凪さん» ありがとうございます！そう言って下さりとても嬉しいです！これからもぜひ楽しんで読んでください！！ (2022年8月15日 20時) (レス) id: 67b75537e7 (このIDを非表示/違反報告)
駆凪 - すごく面白いです！！頑張ってください。 (2022年8月15日 13時) (レス) @page48 id: a1142e8383 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：砂漠のうさぎ | 作成日時：2022年1月20日 22時
