悪役令嬢は破滅エンドを認めない 〜転生したら神のせいで悪役令嬢になっていた。私はヒロインを所望したはず！〜

従者のご登場ですの！3 ページ44

う〜ん、取り合えずオーガストルートの再確認から行くか。



今は『忠誠の義』も終わり、晩ご飯も食べ終わってあとは入浴だけという時間帯。



私は久々に勉強以外の理由で机と紙に向き合った。



え〜と、まずは〜。オーガストはみんなもご存知、私の従者。



彼は私の令嬢たちに対する犯罪まがいな嫌がらせを止められず心に傷を負っていて、それを隠すためかかなり無口・口下手になってしまった。



ヒロイン・ライリーは自分もその嫌がらせを受けている身でありながらそんな彼を心配し、積極的に話しかけにいって打ち解けて──……っていう流れ。



ついでに私の処遇は、確かハッピーエンドの場合は有能な従者な彼が影で暗躍し、私が犯した罪の数々の証拠をかき集め、突きつけて国外追放。



バットエンドの場合、ライリーの顔に魔法で傷を付けようとした私にとうとう怒りが爆発したオーガストが魔法で私を殺してしまうんだ。



……昔、『なんでこんなバカ令嬢に超有能従者が付いたんだよ』ってご都合主義すぎて笑えたんだけど、今思えばご都合主義じゃなかったのか……。



だって隠密一家だもん、ウチ。そりゃ有能だわ〜。



よし、とにかくハッピーエンドルートは私が証拠っぽいもののこさなけりゃ大丈夫そうじゃない？



しかも魔法で殺されるんならさ、






今チートな私って、このフラグ、叩き折れたも同然じゃない？？



あ、勝ち確だわ←

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