5 ページ5
Ryusei side.
.
目が覚めたとき、俺は1人だった。
それはいつものことなのに、今日はやけに心細く感じるのは何故だろう。
寝室を出るとお姉さんが普段は飲まないお酒を片手に涙を流していた。
「おねえさん、、、、？」
『流星、、、！』
「なんで、泣いてるん？」
『………こっちのセリフ。
なんで泣いてるの？』
お姉さんに言われてはじめて自分が泣いていることに気づいた。
「…わからへん。
なんで、泣いてるんやろ？」
『おいで、流星。』
お姉さんは泣いてる俺を優しく包み込んでくれた。
『んー？どうしたの？』
「わからん、でもなんか、寂しかった、、。」
『そっかそっか。』
お姉さんは俺が落ち着くまで、抱きしめながら頭を撫でてくれていた。
自分も泣いてたくせにいっつも俺のことばっか。
思えば、俺はお姉さんのことなんも知らんのやな。
そう思うとまた悲しくなって涙が止まらなかった。
「もうええよ、大丈夫、ありがとう。」
『うん、よかった。』
俺が落ち着く頃にはもう、お姉さんは泣いていたのが嘘のようにいつもの顔に戻っていた。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 176人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
梨(プロフ) - こんにちは！初コメ失礼します。私はこの小説の続編、読みたいです！ご検討、よろしくお願いします (2020年3月16日 13時) (
レス) id: 3108fea763 (このIDを非表示/違反報告)
Maki8(プロフ) - 初めまして！このお話凄く好きなんです！このお話の続編が知りたいです^o^ (2020年2月25日 23時) (レス) id: 305851e5e4 (このIDを非表示/違反報告)
し ば 。(プロフ) - きてぃさん» はじめましてコメントありがとうございます！検討させていただきます！ (2019年3月25日 22時) (レス) id: bf63d0f9e5 (このIDを非表示/違反報告)
きてぃ(プロフ) - はじめまして。大西くん落ちのラブ系が良いです！ (2019年3月25日 22時) (レス) id: 2c96e96f14 (このIDを非表示/違反報告)
し ば 。(プロフ) - 梨さん» コメントありがとうございます（涙）検討させていただきますありがとうございます（涙） (2019年3月25日 21時) (レス) id: bf63d0f9e5 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：まの | 作成日時：2019年3月23日 23時
