狂×恐～昨日のカタチ～ (ページ7)

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第二章「恐怖ノ始」一話ページ7

俺達が呆然とする中であの少女、Ａは消え先生たちの死体だけが残った。

カッカツカツ・・

白いチョークで黒板に文字が書かれていく。

「！？」

『サア、タノシイゲームノハジマリハジマリー！ナンニンイキノコレルカナ？アァソウダ、ソノ

　ジュウハプレゼントダヨ！』

「はっ？」

と周りを見ると、全員の机に銃と弾が一人一丁ずつ置いてあった。

『弾は全部で３０発分。銃に入れられる弾の数は１６発分。』

というメモもある。これで殺し合い。または「ナニカ」が出たときに自分の身を守るために使う。

そのどちらかだ。1人1人が銃を手に取る。すると次の瞬間、ゴトッという音が黒板から聞こえた。

振り返ると、黒板の一部が削られ、板が外れていた。見るとスイッチが２つあった。

『ドチラカオセバ、終(おわり)。ドチラカオセバ、続(つづく)。』

という文字がある。

「要するに運試しってことだな。」

と楓。

「終？死ぬってこと？それとも、ゲームが終わるってこと？」

と夏奈。皆が話し合っていると、

カチッ

齋藤舞(さいとうまい)―学級委員だーが右のスイッチを押した。

「何やってるんだよ！？」

俺は嫌な予感がして叫んだ。

「押せばわかるかなっと思って！押しても死んでないし、大丈夫だって！」

ね？と言って舞は笑った。
　

　 ―これが彼女の最後の笑みだった―