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あれから私は、カズに部屋を覗かれることなく(多分)着替えて、4人で朝食を食べて、カズに話があるって言われてカズの部屋上がってきて今に至る。
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長い沈黙。お互いにスマホをずっといじって黙ったまま5分ぐらいが過ぎただろうか。
横でスマホをいじっていたカズがカチッって電源を切って
和「どうしよっか。」
小さな声で呟いた。
一瞬、え？ってなったけどしばらくして言葉の意味を理解した。
和「姉弟同士の恋愛は、自由なんだよ。ただ、結婚ができないだけ。」
「うん…」
和「別に、ねーちゃんがいいって言うならいい。でも、俺はそのうちねーちゃんと結婚して、できれば子供だってほしい。」
「……」
和「ねーちゃんも俺みたいに少しでもその気があるなら、とーちゃんとかーちゃんに話してみようよ。話して何かが変わるって言うわけでもないけど、とりあえず話そう？」
「うん…」
そんなのわかりきっていたことだ。
姉弟同士結婚ができないのも、随分と前に知っていたことだ。
それでも、好きな人から現実を突き付けられると、どうしてもつらい。
でも、それを覚悟の上で、私はカズを好きになった。
お互いにずっと好きだったってことだけでも奇跡だったのに。
確かにお父さんやお母さんに話したところで何か変わるって言われたら変わらないと思う。
でも、それでも、話してみる価値はありそうだよね。
きっと、信じ続けていれば、道は開けるはず。
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「そうだね…。話すだけ、話してみるっていうのもアリだよね。」
和「ん、じゃあ、後で話にいこっか。大丈夫だからね。俺がついてるし。」
ギュッってカズが私の手を握りしめる。
なんかカズの大丈夫はすごく安心できる。
どれだけ不安になっても、カズが大丈夫っていってくれるのなら、私は大丈夫だって信じることができると思う。
大丈夫。私にはカズがいる…。カズがいるから。
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