えっと…6 ページ6
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〜リドルｓｉｄｅ〜
小さい頃から、ボクとAは同じくらいの成績だった。
それもそのはず。一個しか離れていないしAは頭がいい。
だから、お母様もボクたち兄弟を厳しくも平等に育てた。
それが、今みたいにボクだけが気にかけられるようになってしまったのは、
ある一枚のテストと、ボクのせいだ。
その日、ボクとAは家庭教師から同じテストの紙を渡された。難問過ぎて、書くのが嫌になりそうなテスト。一生懸命に解いたけれど、点数は半分以下。
それに比べて、Aは半分以上の点数。これでは、ボクがお母様に怒られてしまう。
そんな風に思ったボクは、Aのテストの用紙を、ボクの名前に書き換えた。反対に、ボクのテスト用紙をAの名前に書き換えた。
最低なことをしていると、ちゃんとわかっていた。悪いことだと。
それでも、幼いボクは怒られるのが嫌だった。
でも、そのせいでAがあんな風になるなんて、思っても見なかった。
「この点数はどういうことなの？」
「っえ、ぁ、…ちが、おにいちゃんが、」
「何が違うのかしら？ママ聞いてるわ、これはなに？」
怖かった。
Aがボクのことを言えば、きっと怒られる。それどころか家庭教師がお母様に点数のことを言えば、もっと叱られる。
でも、家庭教師は気づかなかった。
それに、
Aもボクのことをお母様に言わなかった。
毎日毎日、罪悪感でいっぱいだった。あんなにたくさん笑ってくれたAが、全然笑ってくれなくて。
ボクはお母様にテストを取ったことを言いにいった。
それでも、
「リドル、あんな悪い子のことを庇う必要はないの。」
完全に、お母様はAを突き放していた。
お兄ちゃんと呼んでくれていたAは兄さんと呼び、弟をAと呼んでいたお母様は名前すら呼ばなくなった。
謝っても、絶対に許されない。
いつもユニーク魔法の特訓をしていた時間は、Aは本に入り浸り、ボクは特訓しようと声をかけるはがりだった。
一度、謝りに行ったら、Aはボクを怖がっているような、妬んでいるような、でも悲しそうで寂しそうな、そんな瞳でボクを見据えた。
「あっちいって」と一言言われ、絶対に許してはくれないんだと言われたような気がした。
それからも、ボクの前では怯えた態度で、明るかった性格も気弱で他人の機嫌を伺うような性格になってしまった。
謝りたいんだ、A。
もうこれ以上望まないから、
笑ってよ、A。
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ディアソムニア大好き - 更新楽しみにしてます！ (5月31日 21時) (
レス) @page26 id: 32c154531a (このIDを非表示/違反報告)
たると(プロフ) - 凄く面白かったです！！もし良ければ更新お願いします！！ (2023年1月11日 0時) (レス) @page27 id: d035d348ec (このIDを非表示/違反報告)
るぅせくん(プロフ) - そーだだおさん» あ、もちろん！！絶対スケモン書きます！！ (2021年11月12日 0時) (レス) id: 56b69d7d9a (このIDを非表示/違反報告)
そーだだお - スケモンみたい...Booo弟くんにしてほしい！ (2021年11月12日 0時) (レス) @page26 id: b62b3a7923 (このIDを非表示/違反報告)
るぅせくん(プロフ) - あいすくりぃむとちょこれぃとさん» あ、ゴスマリも書きます。🍰貰います。いただきます。 (2021年11月11日 1時) (レス) id: 56b69d7d9a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：珀 x他1人 | 作成日時：2021年7月4日 13時
