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第二話 冷え性とミルクティー ページ2
カーディガンの上から腕をさする。
「(俺の冷え性が悪化してるのかな)」
キッチンに向かうと、食器棚に
綺麗に並べられたコーヒーカップを
一つ手に取った。
その手の半分はカーディガンの
袖によって隠れている。
それでも細く伸びる白くしなやかな指。
親の遺伝だろう、とAは
あまり気にせずにいた。
戸棚からミルクティーの箱を取り出した。
朝から温まるにはこれしかない。
お湯を沸かすために、電気ケトルに
水を入れてスイッチを入れた。
朝からこんなことをしてまで
体を温めなければいけないのには
理由がある。
夏希は人一倍寒がりなのだ。
というよりも、冷え性と言った方が
わかりやすいだろう。
女性に多いと思われる冷え性になっている
Aは、毎年この季節が嫌いである。
何を着て過ごせばいいのか、
一番悩む季節だからだ。
本当は厚手のニットとかを着たい
気持ちではあるのだが、
妹たちが何かと文句を言ってくるので
我慢している。
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作者名：GISELe | 作者ホームページ：後日専用ホムペを作成予定
作成日時：2018年9月24日 17時
