溶解度74ｇ ページ30
弟の寝顔が壁紙なのさ。
え、悪趣味？
そんなことないよ、可愛さが罪なだけ。
あーでも前にカルマに言われたなぁ。
「いつか爽くんたちに嫌われるよ」って。
流石にそれは嫌だなぁ。
「主、今は球技大会中なのでは？」
「いーのいーの、女子は終わったから」
「じゃあ今は男子の……」
「そうだよ〜」
もう1度あくびをするとビッチ先生の
大声が耳に届いた。
「わかったわ！要するにINしたタマを
出せばいいのね！｣
「―――ッ！」
「誰よ、吹き出したの！」
「ごめんごめん私。ビッチ先生、流石に
それは色々と語弊がある、よ」
収まりきらない笑いが次々と
こみ上げてくる。ごめん笑い止まんない。
「主、一応先生なんですよ。少しは
自重しないと」
「そう、だね」
何とか笑いも収まり、グラウンドを見ると
渚くんがキャッチャーで杉野が
ピッチャーだった。
今まで練習してきた変化球を此処で
お披露目できるなんてねぇ……。
よかったねぇ、お姉さん嬉しいよ。
グラウンドを見回してベンチでゲームを
しているカルマを見つけた。
アイツ相当余裕ぶってるし、仮に殴った
としても平気でしょ。
「後でカルマ君のこと殴ったりしないでね」
「気づかれた！？」
「やっぱり考えてたの！？」
カエデちゃんは時々恐ろしいなぁ……。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 36人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
漆零(プロフ) - ゆっきーさん» ありがとうございます！これからもよろしくお願いします！ (2017年3月26日 21時) (
レス) id: 8306faec61 (このIDを非表示/違反報告)
ゆっきー(プロフ) - 漆零さんの作品はどれも面白いのでこれからもがんばってください！ (2017年3月26日 20時) (レス) id: d4b1b28eff (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
