溶解度70ｇ ページ26
｢姉さん！大丈夫！？｣
｢爽！？どうして｣
ぜーはー、と肩で息をする弟に水を与える。
｢俺が呼んだんだよ。親父さんは
居なかったみたいだけど｣
｢父さんは仕事中で、僕は今日ちょうど
家にいたので｣
あー、爽は家から近い進学校に通ってるから
この時間は家にいることもあるんだなぁ。
確かテストで早帰りとか言ってた気が……。
いいなぁ、羨ましいなぁ。
なんてくだらないことを考えながら
大きく欠伸をした。
｢姉さん、最近薬飲んでなかったでしょ｣
｢もう平気かと思ってたから｣
そんなわけないじゃん！とクドクド説教を
散らす弟を何とか宥める。
｢とりあえず今日は病院だってさ。明日は
学校ちゃんと行けるらしいから｣
｢そっか、じゃあ明日迎えに来てよ｣
｢ん、おっけー｣
いつものノリだ。もう大丈夫っぽい。
｢ねえ、もう面会時間終わるんじゃない？｣
そう声をかけると渚くんは時計を見て
慌てて立ち上がった。
｢わ、やばっ！僕たち、もう帰るね！
Aさんまた明日！｣
バイバイ、と手を振り病室は
私と爽だけになった。
何故かこの病室、個室なんだけど……。
まぁいいか。
この後、父さんが来てこっぴどく
叱られました。
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漆零(プロフ) - ゆっきーさん» ありがとうございます！これからもよろしくお願いします！ (2017年3月26日 21時) (
レス) id: 8306faec61 (このIDを非表示/違反報告)
ゆっきー(プロフ) - 漆零さんの作品はどれも面白いのでこれからもがんばってください！ (2017年3月26日 20時) (レス) id: d4b1b28eff (このIDを非表示/違反報告)
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