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46話 静まり返った平穏 ページ47

「ただいま戻りましたー」


静かな本丸内にAの声が響く。


「誰もいねぇのか?」

「まぁ、ここは比較的静かな本丸ですからね……」



にしても、静かすぎる。
異常だ。私達の帰りを待っている燭台切が真っ先に出てくるはずなのに。


「……あの男がいるのでしょうか」


「さぁな。もしくは俺達の誰かが部屋から出るなと行動を封じているかもしれないぞ」


「……つまりは私を、人間をよく思っていない男士が足止めをしていると?」


「ま、俺っちの推理は宛になんねぇから、進むしかねぇだろ」



薬研の言葉に頷き、Aは厨へ向かった。

長い廊下を二人並んで歩いているが、
誰一人としてすれ違う者はいない。

話し声すらも聞こえてこない。


「おかしいですね、清光や安定、今剣が迎えてくれそうですけど」


「そうだな、まるでアンタが来る前に戻っちまったみたいだ」


Aはその言葉を聞いて、ぎゅっと胸が苦しくなるのを感じた。

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ラッキー刀剣男士

同田貫正国


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作者名:泡沫 ヒナ | 作者ホームページ:後日専用ホムペを作成予定  
作成日時:2018年7月29日 22時

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