41話 手持ち無沙汰 ページ42
「これから、何をしましょうか……」
朝餉を食べ終えたAは、これからの予定に頭を悩ませていた。刀達からは手入れのお願いはされていない。
だから、自分から赴くのはお節介だと思い、身が引ける。
部屋で足りないものは特にはない。
けど、着物が少し足りない。
「着物屋くらい街に出ればありますよね……」
山本寺を懐に入れて、赤色の羽織に袖を通して部屋を出た。
「おっと、Aどこかでかけるのか?」
部屋を出た矢先、声をかけたのは内番姿の薬研だった。ポケットに手を突っ込み、何やら小難しそうな本を手にしていた。
「ちょっと着物屋に……薬研どこかいいお店知りませんか?」
「んー、そういうのは俺より清光の方が詳しいと思うぜ?……けどまぁ、出陣もなくて暇してっからな俺っちもAに付き合う」
「ありがとうございます」
来たばかりで土地勘がないAにとって、付き添いがいるのはとてもありがたい。
薬研は1度着替えてくる、と自分の部屋に戻って行った。
この時代の街とはどうなっているのだろうか。
2205年ということで近未来化が進んでいるのだろうか。それとも本丸があることによって、昔にタイムスリップしたかのような街並みなのか。
Aはまだ見ぬ街に期待を抱いた。
「あれ、Aさんどこかに出かけるのかい?」
おみくじ
おみくじ結果は「末凶」でした!
ラッキー刀剣男士
同田貫正国
207人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:泡沫 ヒナ | 作者ホームページ:後日専用ホムペを作成予定
作成日時:2018年7月29日 22時