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31話 禁じられた刀 ページ32

「何でもないですよ、鶴丸さんの部屋に案内してもらえますか?」


「あぁ、うん」


縁側を離れ、しばらく廊下を歩いた。
本丸の奥に進むにつれて、体がだるくなる。

壁を支えにして歩いていると、
清光が手を差し出してきた。


「A辛そうだから、手掴んでてよ」


「じゃあお言葉に甘えて」


清光の綺麗な手をそっと握る。
彼の指先は少し冷たい。

だが今はそれがAの心を
落ち着かせるためには十分だ。

自信がついた彼女たちはさらに奥に進んだ。


「着いたよ。今、開けるね」


燭台切が襖を開ける。

部屋は薄暗く、重苦しい雰囲気が
醸し出されていた。

Aは霊力が根こそぎ取られそうに
なるのをなんとか抑え、
部屋の中心で寝ている男に近づく。


横たわっている男は着物も髪も、肌も、
そしてまつ毛さえも白かった。

その姿を見て、あの男の言葉に
俄然納得がいった。

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同田貫正国


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作者名:泡沫 ヒナ | 作者ホームページ:後日専用ホムペを作成予定  
作成日時:2018年7月29日 22時

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