不死の元遊女、見習い審神者です (ページ24)

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23話料理はできる？ページ24

燭台切といえば、料理でもてなしてくれるという伊達政宗公のことを思い出す。

「……僕、Aのご飯食べてみたい！」

「あー、あの人たちが美味しそうに
食べてたな」

「俺っちも食べてみてぇな、
信長さんが絶賛した料理を」

安定を中心にに個々に要望を出してきた。

そう言えば新選組の屯所で
食事の手伝いをしたこともあった。

信長さんにも料理を振舞ったことがある。

彼らは刀の身でありながら、
主が食べていたものが
気になっていたようだ。

「わかりました、作ってあげましょう」

そう言うとわいわいと騒ぎ出す3振り。

「今まで料理はどうしてたんですか？」

質問すると清光は少し俯いて口を開く。

「燭台切がまだ元気だった時は
作ってもらって食べてた。
けど出陣が続いて疲労が溜まって、
動けなくなってからは
俺達が適当に作って食べてる」

「僕達料理は全然できないから、
あまり美味しくないんだよね」

「俺も料理はからっきしだしな」

燭台切が唯一台所に立てる刀剣と
いったところだろうか。

Aは本丸にどんな食材があるのか
尋ねてみた。

「野菜は人参とかキャベツとかあるよね」

「あとは政府から肉とか送って貰ってるな」

薬研と安定の答えに頷きながら、
彼女はそれだけの材料で何を
作ろうかと考えた。