7" 突然の恐怖 ページ7
side 紫耀
俺らは撮影ブースに入った
じんの様子をみんなで見ながら
やっぱりプロ意識がすごいわなんて
笑いあってた。
疲れからの熱かななんて言って、
早く終わらせて病院で薬もらってあげよなんて、
事の重大さに気づかず、呑気にしゃべってた。
玄｢神宮寺、おつかれ。楽屋で休んでおきな？｣
神｢ありがと、終わったら起こしてね？｣
廉｢いつも思うけど、プロ根性すごすぎん？(笑)｣
神｢ふふ、プロですから(笑)｣
ブースを出ていこうとするじんに手を振って、
早く終わらせてやろうと意気込んでる
2番目の岸くんに目を向ける
カメラの前に歩いていきこちらを振り返った瞬間、
岸くんの目が焦ったように大きく開かれた。
岸｢おいっ！！！！！｣
いきなり叫ぶからびっくりして、あわてて岸くんの見てる方向を見た瞬間。
___バタンッ
スローモーションに見えた。
歩いていたじんが急にゆっくりと倒れていった。
気づけばなんにも考えずにじんの元へ。
｢おい、じん！大丈夫か？おい、しっかりしろ｣
廉｢じん！｣
玄｢神宮寺！｣
岸｢すみません、救急車呼んでください！｣
神｢っ………っ………｣
｢言わなくていいから。すぐ救急車来るから、頑張れ。｣
うっすらと目を開けて｢ごめんね｣と口を動かしたけど、
苦しそうな息をしてて声にはならなかった。
そして体がものすごく熱かった。
救急車を待つ間、
俺はじんのおでこに冷やしたタオルをあて、汗を拭いてあげた。
廉と玄樹は、スタッフさんやマネージャーさんに連絡したりと動いてくれてて、
岸くんは、、、
海｢ねえ、じんっ、じんっ！じんっ死んじゃダメ！｣
パニックになってしまって
泣き叫んでいる海人を必死に慰めていた。
岸｢海人、大丈夫だから。まず俺を見ろ。神宮寺は絶対大丈夫。大丈夫だから、な？｣
海｢じん、、じん、、｣
岸｢怖かったな、、俺も怖い、、でも大丈夫。今、救急隊の人が助けに来てくれるから｣
海｢ん、、きしく、、おれてつだう｣
岸｢うん、そうだな。じんに声かけてあげよ？｣
正直、俺もめちゃくちゃ怖い。
岸くんが海人にかけてる言葉を聞きながら、なんとか心を落ち着ける。
熱すぎる体。苦しそうな荒い息。
ぷるぷると震えるじんの手をさすりながら、
おでこの汗を拭きながら、
海人と一緒に声をかけながら、
今か今かと救急隊を待つ。
『神宮寺さん聞こえますか？もう大丈夫ですよ』
俺が一緒に救急車に乗りこんだ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 214人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
咲苺_saki_(プロフ) - manaさん» 本当ですか？！もちろん届いています！！！そう言っていただけて本当に嬉しいですし励みになります(；；)♡更新滞りすぎていて本当に申し訳ないですが、、まだまだ続きますので、これからもこの作品を愛していただけると嬉しいです𓂃 𓈒𓏸 (9月5日 22時) (
レス) id: b07c039fdf (このIDを非表示/違反報告)
mana - こんばんわ。急にすみません！届いているかはわかりませんが、読んでいてすごく心が温まります。感動します！もう少し、このお話を早く知っていれば、、と後悔してます、、。 (8月13日 21時) (レス) @page30 id: da9b4cff38 (このIDを非表示/違反報告)
咲苺_saki_(プロフ) - まなみさん» 嬉しいお言葉ありがとうございます(；；)♡更新が安定せず申し訳ありません。。今日更新しようと思ってます！待っていてくださりコメントまで本当に励みになります……♡ (2023年1月26日 9時) (レス) id: f757d701f2 (このIDを非表示/違反報告)
まなみ(プロフ) - 更新楽しみにしてます (2023年1月23日 23時) (レス) @page40 id: 955cf14ca4 (このIDを非表示/違反報告)
咲苺_saki_(プロフ) - みどりさん» こちらこそコメントありがとうございます(；；)♡癒されただなんて、、嬉しすぎるお言葉ありがとうございます…！私の方こそ、こうやって言ってくださる方のおかげで救われて頑張れています！これからもぜひよろしくお願いします♡ (2022年12月7日 7時) (レス) id: f757d701f2 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：咲苺_saki_ | 作成日時：2021年8月1日 12時
