♯その92 記憶喪失 ページ11
それからは、私もよく覚えていない。
だけど、オールマイトが来たことによって、安心して倒れてしまったことは覚えている。
腕や頭はズキズキ痛むし、視界は霞むし。
あー、もうこれ死ぬんじゃねと、地面にまたまた倒れ込んだ。
うん、それしか頭に残ってない。
「……ん」
鼻をくすぐる薬の匂いと、目に飛び込んでくる白。
見たことない景色に、チキンになりながらも、目だけキョロキョロして周りを伺))相澤「お前何で高速で目動かしてんだよ大分不気味だぞ」
「うわぁっなんでここにいんのっ」
ひょこっと私の視界に現れたのは、黒一色、いや、包帯でグルグル巻になった、今だけ白一色の相澤先生だった。
一瞬ミイラの敵だと思った…スゲービビった…
てかあのUSJから私チキンになってないか？敵め…既にもろいメンタルを粉々にしやがって！！
相澤先生の相変わらずの表情に顔が綻ぶ。
相澤「…で、起きて突然悪いんだが」
本当に起きて突然ですね。私頭痛いんですけど。
相澤「何故敵の中に躊躇いなく行けたんだ。」
真剣な眼差しに、そろりと上半身を起き上がらせる。
「…行かなきゃいけないと思ったからですかね？」
あの頭の声もそうだし、あの敵では相澤先生も不味いんじゃないのかと、勝手に足が歩き出したのは事実。
相澤「はぁ…じゃあ、次。何で死柄木がお前の名前を知っている？」
やっぱそこつくか…当たり前だけど。
もう見苦しいから頭痛いで張り合おうかな。無理とか言わないで←
てかもう一種の記憶喪失とかでいいんじゃね？それで間逃れるんじゃね？よし、それで行こう。
「…覚えてません」
生きろ私の演技力っっ
顔を出来るだけ暗くして、ぽつんと答える。
相澤「…まあ、あれだけの事があった。分からなくもない。検査でも、頭のダメージがあったらしいからな。」
俺のこと、まさかとは思うが、覚えてるよな？
と、自分の顔に指を指す相澤先生。
「覚えてますよ。当然」
これからはあまりボロが出ないようにしないとなと、ちいさくため息をついた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 79人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
k yoshi(K)(プロフ) - 誤字りました汗全く文才ないのに、でした。すみません！ (2018年4月6日 8時) (
レス) id: 0ad4ea7653 (このIDを非表示/違反報告)
k yoshi(K)(プロフ) - 月華姫さん» コメントありがとうございます！全く文才のに……そんなこと言ってもらえるなんて…めちゃめちゃ感激です！！月華姫さんをもっと魅了できるようにこちらも頑張りますので、応援よろしくお願いします！！ (2018年4月6日 8時) (レス) id: 0ad4ea7653 (このIDを非表示/違反報告)
月華姫 - 初めまして！夢主のキャラに惹かれ面白くて全章読みました！轟くんの告白宣言が私的にインパクト大でした！！何故夢主に惚れたのかメッチャ気になります！解明するのと次回の連載楽しみにしています！ではっ (2018年3月20日 14時) (レス) id: 8f77e3b2d4 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：k yoshi(K) | 作成日時：2017年11月4日 10時
