2,準備 ページ4
「お嬢様、お父様が呼んでます」
『…すぐ行くわ』
嫌という気持ちを落ち着かせて、出来るだけ穏やかにドアをノックする。
『お父様、どういったご要件…で…』
「んふふ〜♪A、がっ♪高校生♪お父さんも楽しみだなっ♪
…あ」
「なんだA来てたのか」
『部屋の隅っこで踊らないでよ…あとそんな歌も作らないで！』
「はぁい…」
まったく…この人といったら…
「そ、そうそう。今日お前を呼んだのはだな、そろそろ学校の準備をしようと思って。
どうだ、学校から手紙も届いたろ？」
『届きましたね。準備とは？』
「見た目だ」
私達家族は特徴がある。
鋭い八重歯、青白い肌、そして真っ赤な瞳。
「お前は吸血鬼の血を強く引き継いだ。
その影響で、髪だって真っ白じゃないか」
アルビノ…という人達に、見た目は似ているのかもしれない。
でも、私はアルビノでは無い。吸血鬼なのだ。
「そんな格好をしていたら周囲の目を引いてしまう。
何処にでも居そうな見た目にするんだ。」
そう言ってお父様は机の棚の中から箱を取り出した。
「えぇ〜っと、カラコンだろ？それにウィッグ、血色感アップの日焼け止め、…八重歯は良いだろ。萌えの1部だ」
『なんだか沢山ありますね。』
「それと、ここから学校まで片道3時間ほどかかる。
流石に遠すぎるから、一人暮らしを始めなさい。部屋はもう取ったから」
『用意周到とかそういうレベルじゃありませんね……ん？』
お父様はまるで超次元ポケットかのようにひょいひょいいろんなものを箱から出していく。
てかサラッと言われたけど私一人暮らし？？え？？
「試しに着てみなさい」
『分かりました。着てきます』
1度自室に戻り、出された物を全て身につけてみる。
赤い目が目立たない色になり、青白い肌は赤みが出てきた。
髪だって落ち着いた色になった。
『別人だ…』
お父様に見せに行きましょうか。
「うむ…ふふ。良いじゃないか。1枚写真撮っていい？」
『似合っていたみたいで良かったです』
お父様の言ってたことは完全にスルーをかます。
しかし、目に映るのはお父様の右手に握られるガラケー。
アレが最新機種だと思ってるお父様の脳みそも早く更新しないと…
……私が居なくなったらお父様の脳は誰が更新するのかしら？
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さめろあ(プロフ) - 壊さん» そうなんですね…！同士いて心強いです！！頑張りましょう！ (4月4日 23時) (
レス) id: 6e9d1eeae9 (このIDを非表示/違反報告)
壊(プロフ) - 俺も友達とか一切居らんとこに行く事なったから一緒ですね。お互い頑張りましょ (4月4日 21時) (レス) @page21 id: 4287a5d613 (このIDを非表示/違反報告)
さめろあ(プロフ) - りっかさん» ありがとうございます〜！これからも頑張ります！！ (3月17日 15時) (レス) id: 6e9d1eeae9 (このIDを非表示/違反報告)
りっか - え、好きぃ お話更新頑張ってください！めちゃめちゃおもろいです！主様の無理のないように頑張ってください〜！ (3月17日 10時) (レス) @page16 id: a3e02422b8 (このIDを非表示/違反報告)
さめろあ(プロフ) - 〜さん» ほわああぁ！！ありがとうございますｯ！！励みになります！！ (3月10日 23時) (レス) id: 6e9d1eeae9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さめろあ | 作成日時：2024年2月23日 0時
