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佐久間side






昔からきょもは内気で


怖がりで


ずっとずっと俺が近くにいないとだめだった


本人こそ言わないけど


きっといじめられてたんだと思う。


そんな大我にも樹くんっていう友達ができた。


ちょっとはじめこそ心配だったけど


今では彼に全部任せていいとまで思う。


けどちょっと寂しい。


大我は俺のものだって


思わない訳もなく。






昔から義務になってた


大我に渡すお弁当も


最近はめっきり作ってない。




大『樹が哀しい顔するから』



そう言ってるけど


俺の大我だ。


昔から知ってるのは俺って思う


けど日に日に明るくなる顔


逆に重荷になりそうな俺の存在。


寂しかった。






佐『大我...俺もう要らない?』






大『........なんで?だめ。
さっくん居ないとだめなの俺。』




彼の頬を涙が伝った。



佐『ごめんごめん、、
もう樹いるから多分.....』


大『違う、
さっくんは、、ずっと、、、』



佐『わかった。
もう言わないから。』








こういう所がずるい。


けど寂しいとき確実に彼は俺のもとに来る


求めてくれる。


それが嬉しくてまた今日は


彼を甘やかしてしまうんだ。


樹くんがまた大我を傷つければ


俺のもとにだって来てくれる


その時の為の俺の存在だろ?




そんなある日




大『ねぇさっくん、、
樹にデート、誘われちゃった』



佐『.....おぉ〜、樹もやるなぁ』



大『行ってきても、いい?』



佐『.....だめって言ったら?』



大『え、、行かない。』



佐『はは笑笑
嘘嘘、行っておいで。
気をつけてね、なんかあったら迎え行く』



大『ほんとっ!?
行ってくる!!ありがとう!』





すんごく楽しそうな表情だ。


俺が出かけようって誘ってもここまでの顔しない


樹くんどんだけの愛情をかけたのか。


彼の気持ちは俺の気持ちを裏腹に


どんどん離れていった。

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作者名:音夢. | 作成日時:2020年10月28日 12時

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