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大我side



次の日





さっくんと学校に向かう





大『なんか、、、懐かしいね』


佐『確かに笑笑』


大『やっぱ落ち着くなぁ』





彼がいない事に

違和感がすごい。

でも落ち着くってのも本心だ。





佐『良かった。』


大『学校終わったらお出かけしない?』


佐『いいよ、どこ行くの?』


大『ん〜、、どこがいい?』


佐『決めてないんかい!
まあいいや適当に考えとく』


大『やったあ!』




楽しい。



やさしいさっくんだから



俺の少しの違和感もきちんと埋めてくれる。




学校につくといつも通り

自然に待ってしまっている彼の姿。

さっくんは友達と話している。





靴箱の近くで

いつも彼と一緒にいる子を見つけた。

あれ、、、樹は??




彼を目で追っても樹は出てこなかった。




大『あのぉ、、、すみません。』



『ん?あぁ、、』



大『樹くんは、、』



『休みですよ。
1週間来てないと思います。
あの俺からもいいですか?』



大『え、、はい。』



『樹にとって貴方は本気だったと思います
だから今だって。きっと不貞腐れてる。
もう付き合う気ないなら彼の前に現れないで下さい』






ごもっともだった。

もう俺に彼に近付く権利はない。

納得行かないのもわかる。

俺のせいで大切な友達が学校にこないのだから。



大『.....ごめんなさい。
謝れば済むなんて思ってないけど
樹の好意を利用したのは確かだから。っ』



『....最低ですね』






友達が吐き捨てた言葉が全てだ。


俺は最低だ。







また。


また押し寄せる涙。


俺が泣いちゃだめだろ。


泣きたいのは友達の方。




大『っ、。ごめん、ごめんなさいっ、、ごめんなさいっ、、、っ』



苦しい。



気持ちが悪い。






崩れ落ちそうになる俺を支えたのは

さっくんだった。



佐『ごめんね、ちょっと外します』


友達の彼に伝え



俺の肩を支えトイレに駆け込んだ。




昔からそうだ。


身体が弱いのも


中性的な見た目も


家柄も



人に虐められれば


人に責められれば


いつもこうやって苦しくなる。



気持ち悪くてたまらない。



そんなときいつもさっくんがいた。



そして昨晩もそう


彼は絶対に俺を責めない。

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作者名:音夢. | 作成日時:2020年10月28日 12時

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