特別なお昼ご飯

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北『....おい樹！！！』



樹『離せよ』



北『あの人なんだろ...？金髪の...』



樹『.......だっせぇ笑笑
デート誘っていいよって
言ってもらえただけなのに
俺だけのものになったって
勘違いなんかして、、
見てらんねぇよな笑笑』



北『..........そんな事ねぇよ。
あの人が何考えてるかなんて知らないけど
樹の気持ちが本気なら相手が誰であろうと
俺はほんっきで樹を応援する。』




樹『.........っ』



北『立場が逆なら
お前は多分俺の事味方してくれたと思うから。』



樹『.....おま、、ちょ、まって』


北『おい〜、、、田中、、、泣くなよなぁ笑』




泣きそうな俺を

意外と涙脆い俺を

涙脆い北斗が慰める。




色んな思いがかけめぐる。






あの場所にいた彼は

あの時佐久間くんと居た彼は

本当に

本当に幸せですか？





樹『なぁ北斗
もし、慎太郎があの場に居たとして
お前だったらどんな気持ちになる？』




北『.........とりあえず不安で死にたくなる』



樹『..........やべぇ、、、
俺も今その気持ちめっちゃわかる。
それに彼の幸せ疑っちゃった』



北『ん？？？』



樹『絶対俺のが幸せに出来るって
俺のが絶対きょものこと守れるって
だからきょもは俺といたほうが幸せだって
佐久間くんといる彼は本当に幸せなのかって』









間違ってるのは


なんとなくわかってた。


でも俺の中でそうでもしないと


納得しない自分がいて


あのとき見た光景も


あのときの空気も


何もかも全部ぜーんぶ、


俺の中で


変換されてしまっていた。




　

北『言ってる事がよくわかんねぇ』



樹『わりぃ、俺ちょっと行ってくる』



北『ちょ、、、、おい！』









元いた旅行会社に走った




辿り着くとちょうど頭を下げて

振り返るきょもと佐久間くんがいた。




樹『きょも！！！』



大『え、あ、樹！？』



樹『きょも行こ！！
佐久間くんごめんなさい！
ちょっときょもお借りします！』





きっちり佐久間くんと繋がれた手


引き裂いて自分の手と握り返すと


また人家のないところまで引っ張った

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