パーフェクトワールド〜2〜

93 葵 side ページ44

葵 side

学級旅行一日目の夜
実行委員の4人と先生だけでミーティングをした


そして部屋に戻る時に
突然美南が花火しない？と言い出した


「そんなんバレたら怒られるだろ」


と言って反対するこうへい


「でもさそのスリル味わうのも青春だと思わない？」


ポジティブかよ


俺はどっちでもよかった


美南「私する気満々だから持ってきてるんだけど」


いやまじかよ


美南「ねえA、やりたいよね」


A「え？」


美南、お前完全に立花さんのかと困らしてんぞ


と思いながら立花さんの言葉を待つ


A「うん、いいんじゃない」


え


「やりたいと思ったことはやっときたいし」



そう言って笑うA


その笑顔に、胸がときめいた


そして4人で見つからなそうな場所に行って
花火をした



残りが線香花火だけになった時


美南が自販機に行きたいからこうへい着いてきて
と言って2人で行ってしまった


2人っきりになったのは初めてでさすがにちょっと緊張する



立花さんはなんとも思ってないような感じ



A「私、そんなに話しかけにくい？」



と口をいきなり聞いてくる



葵「え？いや、話しかけにくいってゆうか、クールな感じするからあんまりぐいぐい行くと迷惑かなって」



そう言うと


A「私全然話しかけてもらっていいんだけど」


「なんか無駄に見た目が話しかけにくいらしくてよく誤解されちゃうんだけど、舞台に嫌じゃないしむしろ嬉しい」


と言って微笑むA



あ、俺この子のこと好きかも


Aの笑顔を見てなんとなく感じてしまった



そしてそれは確信へと変わり


俺は初めて恋をした

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