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ヒョンウォン君#32 ページ32
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ヒョンウォン君にばれてないことが
分かって安心したけれど……
少しだけ、ほーんの少しだけ
嫌いな奴にも趣味について声かけるんじゃんって
いい奴なんじゃんって
思ったのに。
訳わかんない。
昨日の今日でこんなに態度変わって。
そりゃ私が二人いるようなもんだから
なんとも言えないけど……
とりあえず、
今はヒョンウォン君が分からない。
でも、なぜだか、
その日から大学のヒョンウォン君は
変わった気がして……
すれ違っても『あ、おはよ』って
ブスッとしてても挨拶をしてくれるようになったし
あのバンドのCDも貸してくれるようになった。
逆に男慣れしてない私が動揺するようになって
『おはよ』って言われても、
『あ、おはょ』小さい声しか出ないのだ。
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作者名：ANKO | 作成日時：2015年10月26日 23時
