その身長差35センチ ページ34
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一度離れた二つの影がまた重なる。
『ふ…ンぁ、ご..ょ…ぅ』
五「ん、かわい」
なんで、この人はこんなに余裕なの…
ただでさえ酸欠で頭がふわふわするのに、止まらないソレの嵐に何も考えられなくなる。
ちゅ、と音が鳴り五条が離れた。
五「A、可愛い。すき、好きだよ」
『ッ、はー、はー…んっ、ん…ぅ、し、しらない…こんなの…』
精一杯、絞り出した言葉は「しらない」だった。
本当に知らない。27年間生きてきてこんな気持ちは初めてだ。脳が溶けたみたい。お腹の下がきゅーっとして、腰が重たい。
五「超可愛いねオマエ、こんなのまだ序の口なのにすっかり出来上がった顔しちゃって…」
すりすりと五条に頬を撫でられる。それにすらもお腹がきゅっとして訳がわからない。
『ごじょ、、ぅ、わたし、なんか…へん、』
五「うん、どう変なの?僕に教えて」
こんなこと言わなくて良いはずなのに…なぜか私の口は勝手に動き出す。
『あたまっ、ふわふわして…おなかが、きゅぅって…』
五「アハ、かーわい♡それはね、Aが僕のこと好きで好きで堪らないって意味なんだよ♡」
『ち、ちがう…』
五「残念、そうなんだよね〜っ」
立ち上がった五条に持ち上げられて子供のように抱っこされる。降ろせ、とジタバタするが更に強く抱き寄せられるだけだった。そして頬にちゅ、とされる。
五「…無理矢理してごめんね、」
さっきとは打って変わって、バツが悪そうな顔をする五条。
『ん…びっくりした』
五「僕、独占欲強いんだ」
『知ってる』
五「あはは、でもこういう事するのも、したいって思うのもAだけなんだよ」
『そう…私もごめん、高専に行くならひとこと言えば良かった。会ったのは硝子だけだよ、指くっつけてもらった』
「え、指取れたの?」と片腕で私を支えたまま、私の手を取って確認する五条。
『切れてないネギみたいになった』
五「ウケる。でも大事なAの手だから程々にね」
そう言って五条は私の指に口付けをした。
私、すっかり五条のこと受け入れてるな…不思議だ。8年も会わなかったのに、光のようなスピードで距離が縮まっていってる。
『…五条が私の事好きなのは分かったからもう、降ろして』
五「だめ、まだ降ろさないよ♡あと、僕の愛はこんなもんじゃないからね!」
くるくるっと私を抱えたまま回る五条。大きな彼の腕に私はすっぽり覆われていた。
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紡木かなえ(プロフ) - 。さん» あらら! ブラウザ版からログインして設定するとできるはずです!試してみてください! (2022年3月3日 19時) (レス) id: 4fb629dc44 (このIDを非表示/違反報告)
。 - やややっぱり見れないかもしれませんね...フィルターはこちらの問題ですかね (2022年3月3日 17時) (レス) id: 08adf0175c (このIDを非表示/違反報告)
紡木かなえ(プロフ) - 。さん» まじですか泣 題名は【五条悟から8年間逃げた女(R)】です!もしかしたらフィルターがかかっているかも知れませんね… (2022年3月2日 22時) (レス) id: 4fb629dc44 (このIDを非表示/違反報告)
紡木かなえ(プロフ) - souさん» ありがとうございますー!!!嬉しいです! (2022年3月2日 22時) (レス) id: 4fb629dc44 (このIDを非表示/違反報告)
。 - 絶対に作品見つけれる気がしません(泣) (2022年3月2日 20時) (レス) @page41 id: 08adf0175c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:紡木かなえ | 作成日時:2022年2月19日 15時