56話 ページ8
皆の視線が 会場の中央に置かれていた
ピアノに集まる。
Aは顔を上げて司会者を見つめた。
意図を察した司会者が慌ててマイクを持ち直す。
「た、只今の発言は訂正します。
本丸ナンバー○▲〇〇▲番！どうぞお願いいたします」
Aは一呼吸おいて、ピアノを弾き始めた。
誰もが一度は耳にした事がある有名な曲だ。
審神者会でピアノのを弾くのは前代未聞だったのか一部眉をひそめた方もいたが、すぐに
序盤からの早い指使いに息をのみ、惹きつけられた。
中盤のスローなテンポには心を落ち着かせつつ 酔いしれる。
誰も一言も話さず 1秒も逃せまいと
彼女を見つめた。
そして、何より身体を揺らしながら
ピアノを奏でる彼女の姿が
背中に羽が生えているかのような
どこかに消えてしまいそうな 儚さを感じさせる。
もう文句を言うような人間はこの会場には
いなかった。
和音を最後に響かせて立ち上がる。
終了後、すぐに拍手が起こっていた今までとは違い、誰も身動き１つしなかった。
Aはピアノの前に立ち、自身のスカートの端を持ちゆっくりとお辞儀をした。
かの有名なマリーアントハネットは、その美しさから、お辞儀１つで 訴える民衆を黙らせたという。
彼女のお辞儀はそれと同様であった。
伏せられた長い睫毛、 ライトがあたり輝く銀の甲冑、白く長い手足、サラリと落ちる金の髪、その全てが会場を魅了したのだ。
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華音(プロフ) - 初めまして、刀剣乱舞大好きで一通り読ませて頂きました♪泣いたり笑ったりとても楽しかったです。ただ所々ですが誤字脱字やヒロインの名前が変換されてない個所が全体的に多かったので^^;ご報告させて頂きますね。 (2022年1月15日 14時) (
レス) @page43 id: 85eea2d6ee (このIDを非表示/違反報告)
杏子メロンパン(プロフ) - こだぬきさん» 本当にありがとうございます。以前のコメントもとても励みになりました。感謝の気持ちでいっぱいです。 (2019年8月15日 9時) (レス) id: 590e18d332 (このIDを非表示/違反報告)
杏子メロンパン(プロフ) - 藍花さん» ありがとうございます。楽しんで頂けたのなら何よりです、 (2019年8月15日 8時) (レス) id: 590e18d332 (このIDを非表示/違反報告)
杏子メロンパン(プロフ) - anao10さん» そう言ってもらえて嬉しいです。私も鶴丸対決は書いてて楽しかったです。 新作も書きました、是非興味があれば読んでみて下さい。 (2019年8月15日 7時) (レス) id: 590e18d332 (このIDを非表示/違反報告)
杏子メロンパン(プロフ) - 椿さん» コメントありがとうございます！その後の話はもう書いてあるので、また載せていこうと思います！ (2019年8月15日 7時) (レス) id: 590e18d332 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：杏子メロンパン | 作成日時：2019年6月25日 18時
