検索窓
今日:12 hit、昨日:23 hit、合計:189,909 hit

69話 ページ21

「ははは、 驚いたか? がら空きだぜ!」

何度も聞いたことのある言葉が聞こえる。
しかし、来るであろう痛みは感じず、
私はうっすらと目を開いた。

そこには鶴丸国永が二振り。
一振りは立ち、一振りは倒れている。


私の目の先で 重症 戦闘不能になったのは
相手の鶴丸国永だった。


パン!と演練終了の合図が入る。

相手は全員戦闘不能
そしてこちらは中傷 二振り
ギリギリだったが文句なしの勝利だ。


システムが作動し 傷が治っていく。

傷や血の跡が完全に消えたところで、

「 やった‼‼ 勝ったぁ!!」
と、漸く勝利を実感した私は
鶴丸さんの元に駆け出して勢いよく抱きついた。

「うぉっ‥ い、いきなり‥とはこりゃあ驚いた」
そう言って彼は慌てて受け止めてくれた。

ギューと抱きついて 彼の目を見つめる。
琥珀色の瞳が驚いているのか揺らいでいるのが見えた。

「私、貴方に一度もお礼を言ってないことに気がついたの。
鶴丸さん本当にありがとう。 」

嬉しさ高まって自分でも驚くくらい
素直な言葉が口から出てくる。
しかし、恥ずかしさは無く ニッコリと微笑んだ。
思えば初めてかもしれない、本丸の誰かに笑顔を見せたのは。

すると、

「…… え… 」

ボンと、彼の顔が真っ赤になった。

「…え」
そんな反応には、こっちもビックリだ。


絶対、嫌な顔されると思ってた。
一気に恥ずかしさが蘇り 慌てて離れる。


「ご、ごめんなさい。 急に‥ つい嬉しくて‥」

「い、いや‥」


「ちょっと、 僕らの事忘れないでよ」
「全くだよ。こんな大勢の前で抱きつくなんて」
「大胆だねー」
「まぁまぁいいじゃないですか。しかし、鶴丸さんもダメですねー、ここは抱きしめ返さないと」
「なっ‥」
ワイワイと、 回復した刀剣達が集まってきた。







そこに…

「今のはどう言う事だ! 説明しろ!」

ベテラン審神者の怒鳴り声が響いた。

70話→←68話



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (247 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
384人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

華音(プロフ) - 初めまして、刀剣乱舞大好きで一通り読ませて頂きました♪泣いたり笑ったりとても楽しかったです。ただ所々ですが誤字脱字やヒロインの名前が変換されてない個所が全体的に多かったので^^;ご報告させて頂きますね。 (2022年1月15日 14時) (レス) @page43 id: 85eea2d6ee (このIDを非表示/違反報告)
杏子メロンパン(プロフ) - こだぬきさん» 本当にありがとうございます。以前のコメントもとても励みになりました。感謝の気持ちでいっぱいです。 (2019年8月15日 9時) (レス) id: 590e18d332 (このIDを非表示/違反報告)
杏子メロンパン(プロフ) - 藍花さん» ありがとうございます。楽しんで頂けたのなら何よりです、 (2019年8月15日 8時) (レス) id: 590e18d332 (このIDを非表示/違反報告)
杏子メロンパン(プロフ) - anao10さん» そう言ってもらえて嬉しいです。私も鶴丸対決は書いてて楽しかったです。 新作も書きました、是非興味があれば読んでみて下さい。 (2019年8月15日 7時) (レス) id: 590e18d332 (このIDを非表示/違反報告)
杏子メロンパン(プロフ) - 椿さん» コメントありがとうございます!その後の話はもう書いてあるので、また載せていこうと思います! (2019年8月15日 7時) (レス) id: 590e18d332 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:杏子メロンパン | 作成日時:2019年6月25日 18時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。