63話 ページ15
稽古場で激しいぶつかり合いの音が響く。
「やるじゃないか」
「……」
余裕そうな声が癪に障り、全神経を集中させて遠慮なく一撃で仕留めようと刀を振るうが
鶴丸さんには全く当たらない。
擦りもしない。
唯、私は空気を斬っているだけである。
悔しいが、手合わせをすることで
彼と私の強さの圧倒的な差が自分に突きつけられた。
「悪くはないが遅いな」
そう言われた瞬間、自分の真横に風がはしる。
え、と口から声が漏れ、目を瞬かせた後
視線を横に向けると首元に切っ先が当てられていた。
…ここまで違うのか。
「‥‥ 降参です。」
私はそう言って スッと持っていた木刀を下ろした。
遡行軍との戦いとは異なり、何倍も頭を使う。まだそんなに時間は経っていないのに
酷く疲れてしまった。
汗が額を伝って稽古場の床にも染みていく。
「ほら」
と、鶴丸さんに手拭いを差し出され、頭を下げてそれを受け取った。
長い髪の所為で背中が蒸れて少し気持ち悪い。
私は髪を持ち上げて背中を空気に触れさせた。
厳しい鶴丸さんの指導のお陰か
練度は着々と上がっている。
なんとか間に合わせないと。
ふぅと息を吐いて汗を拭っていると、視線を感じ、目線を上げると鶴丸さんとバッチリと目があった。
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華音(プロフ) - 初めまして、刀剣乱舞大好きで一通り読ませて頂きました♪泣いたり笑ったりとても楽しかったです。ただ所々ですが誤字脱字やヒロインの名前が変換されてない個所が全体的に多かったので^^;ご報告させて頂きますね。 (2022年1月15日 14時) (
レス) @page43 id: 85eea2d6ee (このIDを非表示/違反報告)
杏子メロンパン(プロフ) - こだぬきさん» 本当にありがとうございます。以前のコメントもとても励みになりました。感謝の気持ちでいっぱいです。 (2019年8月15日 9時) (レス) id: 590e18d332 (このIDを非表示/違反報告)
杏子メロンパン(プロフ) - 藍花さん» ありがとうございます。楽しんで頂けたのなら何よりです、 (2019年8月15日 8時) (レス) id: 590e18d332 (このIDを非表示/違反報告)
杏子メロンパン(プロフ) - anao10さん» そう言ってもらえて嬉しいです。私も鶴丸対決は書いてて楽しかったです。 新作も書きました、是非興味があれば読んでみて下さい。 (2019年8月15日 7時) (レス) id: 590e18d332 (このIDを非表示/違反報告)
杏子メロンパン(プロフ) - 椿さん» コメントありがとうございます！その後の話はもう書いてあるので、また載せていこうと思います！ (2019年8月15日 7時) (レス) id: 590e18d332 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：杏子メロンパン | 作成日時：2019年6月25日 18時
