62話 ページ14
「…ただ、来週までに カンストし、強くなれるのであれば考えましょう」
予想外の言葉にバッと顔を上げて目を瞬かせる。
主様は 真剣な表情で
貴女の本気見せて下さい と言って去っていった。
残された私は隣にいた乱さんに
「この本丸で一番強いのは確か鶴丸さんでしたよね」と尋ねる。
「そうだけど‥」
私は黙って部隊長として部屋を出ようとしている彼の所に向かった。
「鶴丸さん」
彼の名を呼び頭を下げる。
「私に稽古つけて下さい！ 貴方が私の事が嫌いなのは知ってます。
ですが私はどうしても、この本丸を離れたくありません。
今回はどうか協力を‥ お願いします！」
下を向いている為、彼の反応は分からない。
望みが薄いのだって分かっている。でも必死に頼み込んだ。
出陣をすれば練度は上がる。しかし、時間が少な過ぎるからこれが一番の近道なのだ。
拳を握りしめて返事を待っていると鶴丸さんは頭を上げてくれ と、言った。
「……稽古をつけるのは構わないぜ。ただ頼みがある」
私は頭を上げて首を傾げる。
「頼みですか？」
「この勝負が終わったら話をしたい」
「…話？」
よく分からないが、さして不利益になる様な頼みでは無いので私は分かったと頷いた。
一体何の話だと疑問は抱くが今は気にする時ではない。
「なら、 道場で待っててくれ。会議が終わったら行く」
「はい！ よろしくお願いします！」
鶴丸さんが立ち去った後
私も準備しようと思った時、ふとその場の全振りに注目されていることに気がつく。
私は何も言わずに道場に駆け出した。
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華音(プロフ) - 初めまして、刀剣乱舞大好きで一通り読ませて頂きました♪泣いたり笑ったりとても楽しかったです。ただ所々ですが誤字脱字やヒロインの名前が変換されてない個所が全体的に多かったので^^;ご報告させて頂きますね。 (2022年1月15日 14時) (
レス) @page43 id: 85eea2d6ee (このIDを非表示/違反報告)
杏子メロンパン(プロフ) - こだぬきさん» 本当にありがとうございます。以前のコメントもとても励みになりました。感謝の気持ちでいっぱいです。 (2019年8月15日 9時) (レス) id: 590e18d332 (このIDを非表示/違反報告)
杏子メロンパン(プロフ) - 藍花さん» ありがとうございます。楽しんで頂けたのなら何よりです、 (2019年8月15日 8時) (レス) id: 590e18d332 (このIDを非表示/違反報告)
杏子メロンパン(プロフ) - anao10さん» そう言ってもらえて嬉しいです。私も鶴丸対決は書いてて楽しかったです。 新作も書きました、是非興味があれば読んでみて下さい。 (2019年8月15日 7時) (レス) id: 590e18d332 (このIDを非表示/違反報告)
杏子メロンパン(プロフ) - 椿さん» コメントありがとうございます！その後の話はもう書いてあるので、また載せていこうと思います！ (2019年8月15日 7時) (レス) id: 590e18d332 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：杏子メロンパン | 作成日時：2019年6月25日 18時
