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4話 ページ6

「じゃあ、早速本丸を案内するから‥
まず、部屋に案内して内番服に着替えよう!その格好じゃ大変そうだし」

破壊力凄い。
そんなウインクをされて私は頷くしかなかった。
角の1人部屋に案内される。女だということで他の刀の部屋とは離れていて
他の刀はそれぞれ馴染みの刀と相部屋だそうだ。
乱様には外に出てもらい、私は装飾具やマント、甲冑を脱いで、白いワンピースに着替えた。そして装飾具の1つである赤いリボンを解いて 髪を上げて結い、
鏡に映った無表情の顔を見つめパンパンと頬を叩いた。
愛想よくするんだ! と思ったが鏡に映る顔に変化するはずもなく、 相変わらず引きつっている。

「待たせてしまい申し訳ありません。」

襖を開けて、待っていた乱さんに礼を述べた。
乱さんは何も答えないので不思議に思い目をやると、 目を見開いて固まっていた。
え、どこか変な所でもあるのだろうか

「あの」

と、声を掛けると乱さんはハッとした顔になって尋ねた。

「そ、それが内番服なの?」
「はい」
「ま、まぁ西洋の刀だしね、 仕方ないか‥」

勝手に何かを納得して歩き出した。
ここが調理場で ここが大広間というふうに
案内されていく。至る所に同じ刀剣達が楽しそうに活動していた。中々良い本丸のようだ。 私は良いところに来れた。
屋敷は一通り案内され
今度は庭や畑に行くことになった
まず始めに馬小屋だそうで 木の建物に向かう。
独特の生き物の匂いが鼻についた。

「ここが馬小屋だよ!出陣の時に戦場にもよるけど乗ったりするんだ」

茶色や黒の馬が何頭も並び 草を食べていた。
どれも黒や茶色の馬で、白馬はいないだろうか?
ムシャムシャと食べてる様子が可愛くて
ついしゃがんで 馬の顔を見つめてしまった

「え、えっ! Aさん!?」

急に自分の名前が聴こえて顔を上げて声の方を向く。
そこには黒髪の長い子と灰色の髪の子がいた。
馬当番の方だろうか。名前をまだ把握していないのが申し訳ない。
「兄弟、声を上げすぎだ」
「だ、だって! 凄い格好‥ なんというか、際どい!」

その途端、黒髪の方は乱さんに ポカリと殴られた。

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杏子メロンパン(プロフ) - ありがとうございます。そう言って貰えてとても嬉しいです。 (2019年6月22日 19時) (レス) id: 590e18d332 (このIDを非表示/違反報告)
永遠の0 - やべぇ・・・・・・やべぇ←私の好みにドンピシャだぜぇ・・・・・!(*´∇`*)更新ファイト!(*≧∀≦*) (2019年6月22日 18時) (レス) id: bc7da5b929 (このIDを非表示/違反報告)
アズマ - この物語の少しシリアスな感じが好きです!これから影ながら応援させていただきます! (2019年6月22日 15時) (レス) id: 13ba803884 (このIDを非表示/違反報告)
杏子メロンパン(プロフ) - そらまるさん» コメントありがとうございます。励みになります。 (2019年6月22日 5時) (レス) id: 590e18d332 (このIDを非表示/違反報告)
そらまる(プロフ) - 面白いです(^^)更新楽しみにしています(^^) (2019年6月22日 1時) (レス) id: 01606349cd (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:杏子メロンパン | 作成日時:2019年6月20日 18時

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