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48話 ページ50

鶴丸騒動はあっという間に本丸中に広がった。
話を聞いてそれぞれの反応を示すものの
鶴丸の恋心を知った者達のほとんどが鶴丸に協力的だった。
皆が誤解を解かせようと奮闘する。
要するにAと鶴丸を引き合せようとするのだ。

しかし、その事情を知らないAとしては不気味なことこの上ない。正直、あれだけ啖呵を切ったのだから、ほっといて欲しかった。
特に、鶴丸さんとは必要最低限の関わりを望んでいるのに、誰の陰謀なのか 内番や出陣を一緒にさせられるのだ。
それに、他の刀剣達とも溝が出来ていたのにここ最近、やたらと何かにつけて絡まれる。
流石に「そこの てぃる? や。」
と、三日月さんにいきなり声をかけられた時は顔が引きつった。
口にはしないが、はっきり言えば迷惑である。

ーーー


鶴丸騒動の話は審神者の耳にまで届いていた。そして燭台切の熱心な説明により
審神者をようやく生理的嫌悪という考えを改めたのだ。


「はは、そんなことが本丸で起きているのか?」

審神者部屋の受話器越しから楽しそうな男性の声が聞こえる。

「そうなんです。まさか鶴丸がAに
恋していたなんてビックリしました。」

「好きな子に冷たくしていたなんて、どこぞの漫画の世界のようだな」

「笑いごとではないですよ。」

「はは、そうだな。しかし、困ったな。 そっちの鶴丸も好きだとは」

「?そっちの? ‥‥ あぁ‥。そちら
にも居ましたね。厄介なのが」

「俺としては勿論自分の鶴丸推しだ。」

「私は、中立ですよ。 Aは先輩の鶴丸から貰ったモノを、ずっと持っているので」

「おお!それは、嬉しいことを聞いた。良かったな鶴丸! 」

「えっ、は? そこに鶴丸がいらっしゃるんですか?」

「あぁ、コイツがまた誘ってくれとうるさくてな。 電話してやるって、言ったんだ。」

「なんてことしてるんですか!」

「まぁまぁ。所で 話は変わるが、今度 審神者会が開かれるのを知っているか?」

「審神者会?」

初めて聞く単語に審神者は首を傾げた。




同時刻、遠征に出ていたAは
ヒヤリとした冷たさを感じて足を止めて
空を見上げた。
灰色の厚い雲が途切れることなく空一面を覆っている。

…一雨来そうだな。

重苦しい雲は彼女の目に映るもの全てを灰色に染め上げた。


ーーーーーーーーーーー
50話で終わらせたいのに
いつも終わらない。(泣)
評価、お気に入り、ありがとうございます。

続編行くよ!芋洗って待ってて!

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杏子メロンパン(プロフ) - ありがとうございます。そう言って貰えてとても嬉しいです。 (2019年6月22日 19時) (レス) id: 590e18d332 (このIDを非表示/違反報告)
永遠の0 - やべぇ・・・・・・やべぇ←私の好みにドンピシャだぜぇ・・・・・!(*´∇`*)更新ファイト!(*≧∀≦*) (2019年6月22日 18時) (レス) id: bc7da5b929 (このIDを非表示/違反報告)
アズマ - この物語の少しシリアスな感じが好きです!これから影ながら応援させていただきます! (2019年6月22日 15時) (レス) id: 13ba803884 (このIDを非表示/違反報告)
杏子メロンパン(プロフ) - そらまるさん» コメントありがとうございます。励みになります。 (2019年6月22日 5時) (レス) id: 590e18d332 (このIDを非表示/違反報告)
そらまる(プロフ) - 面白いです(^^)更新楽しみにしています(^^) (2019年6月22日 1時) (レス) id: 01606349cd (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:杏子メロンパン | 作成日時:2019年6月20日 18時

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