39話 ページ41
あの万屋 以来、更に鶴丸さんとの溝が深まった。
もう、本当に修復不可能レベル。
顔を合わせれば不機嫌丸出し、目も合わせないし、態度もそっけない。
あからさま過ぎて、主様まで気づくほどだ。
とうとう審神者部屋まで呼ばれ、万屋での一件を説明することになってしまった。
その時の近侍は燭台切さんで、彼も主様に引き止められて私の話を聞いていた。
「今回は、私が勝手な行動をし過ぎました。
鶴丸さんが怒るのは当然です。このようなことに皆様を巻き込んでしまい誠に申し訳ございません。」
そう言って頭を下げる。
「いえ、なるほど、大体の事情は分かりました。これは鶴丸とも話しをする必要があるそうですね。とにかく!まずは鶴丸のお世話係の任を解きます。もう、だいぶ慣れてきましたから大丈夫ですよね」
「は、はい。問題ありません」
「では、戻っていいですよ‥ と、言いたいところですが1つお聞きしても?」
主様はふと正座をしている私の膝のあたりに目を止めた。
「はい」
「その手首についているものは?」
「あ、それは僕も気になっていたんだよね。それ、鶴さんのじゃない?」
と、燭台切さんが手首を指差さした。
「これは、貰った‥いや、交換したんです」
「鶴丸と?」
「はい。 あ、先程言った主様の先輩の鶴丸です。 目印となるものが欲しいと言われて私のリボンと交換を‥」
険しい顔の2人にもしかしてマズイことをしたのかと不安になる。
「そのリボンっていつも髪結んでいるのよね」
「はい。」
その言葉に主様はガックリとうなだれた。
「ほんと、先輩の本丸の刀剣は‥。審神者の性格も刀剣の性格に少し影響するとは聞いたけど、手が早いところまで似なくても」
「え、手は出されてませんよ? 話を聞いてくれただけです」
「いや、それはどうかなぁ」
「光忠もそう思う? 私は以前先輩が電話で
急にある時から鶴丸が髪を結び出して、それ以来どこか上の空で 物思いか?と思いきや嬉しそうに鼻歌歌ってるって、言っていたけど 今、全てが繋がったよ」
「‥ それは‥ うん。 確定だね」
2人が頷きあっているので私はなんのことだと、首を傾げた。
285人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「刀剣乱舞」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
杏子メロンパン(プロフ) - ありがとうございます。そう言って貰えてとても嬉しいです。 (2019年6月22日 19時) (レス) id: 590e18d332 (このIDを非表示/違反報告)
永遠の0 - やべぇ・・・・・・やべぇ←私の好みにドンピシャだぜぇ・・・・・!(*´∇`*)更新ファイト!(*≧∀≦*) (2019年6月22日 18時) (レス) id: bc7da5b929 (このIDを非表示/違反報告)
アズマ - この物語の少しシリアスな感じが好きです!これから影ながら応援させていただきます! (2019年6月22日 15時) (レス) id: 13ba803884 (このIDを非表示/違反報告)
杏子メロンパン(プロフ) - そらまるさん» コメントありがとうございます。励みになります。 (2019年6月22日 5時) (レス) id: 590e18d332 (このIDを非表示/違反報告)
そらまる(プロフ) - 面白いです(^^)更新楽しみにしています(^^) (2019年6月22日 1時) (レス) id: 01606349cd (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:杏子メロンパン | 作成日時:2019年6月20日 18時