31話 ページ33
「あるじー 向こうの審神者どうだったー？」
夕食の際に 主様の隣に座っていた加州が尋ねた。
「相変わらず口がお上手でしたよ。無意識にあんなにも褒め言葉が出てくるのはある意味での才能でしょうね」
「主！向こうの俺は元気だったか⁉」
鶴丸さんの質問に 肩がビクリと跳ねる。
「あら、そういえば‥ お会いしませんでしたね。どうしたんでしょう‥」
私と話してましたなんて、ここの本丸の鶴丸の前で言える訳もなく、なんとなく気まずくなる。早く食べて立ち去ろう。
「そういえばA 、貴女はどこに居たんですか？ 」
いきなり振られて吹き出しそうになった。
「えっ‥」
「向こうの本丸の方達、探してましたよ？」
「少し探索を‥ してました。はい。」
頭に向こうの本丸の鶴丸との会話が蘇る。
「やっぱり、君浮いていないか？」
何気ない一言だったが 私には随分重い一撃だった。
そんな様子を見た主様は私が見習いの事で
気を落としていると思ったのか
「A 、見習いの事は貴女が気にする必要はないですよ」
と、言った。
「何があったの？」
近くに座っていた乱さんが主様に尋ねた。
「いえ、向こうの見習いがAに名乗ろうとしただけですよ」
「それマジ？ うぇー、仮にも付喪神に名乗ろうとするなんて」
「そんなんで大丈夫なの？その見習い」
と、口々に呆れた声を出す。
「今頃、先輩に叱られてるんじゃないかしら。 だから、A気に病まないでね」
引きずっていたのは 別のことだが
はい、と頷いておいた。
もし次、あの本丸に行くことを言われたら
今度は断ろうと心に決めた。
もう、あの鶴丸とも関わることもない
この時はそう思っていた。
ーーーーーーー
「A、万屋に行ってみたくはありませんか？」
主様の一言で何故か お世話係の鶴丸さんと
2振りで店が並ぶ 審神者専用の商店街へと向かうことになってしまった。
移動装置で着いてビックリ、
刀剣男士と審神者の方達でおおいに賑わっていた。
私は目を輝かせた。
凄く楽しそう‥
ただし、隣に不機嫌オーラを出す刀がいなければ。
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杏子メロンパン(プロフ) - ありがとうございます。そう言って貰えてとても嬉しいです。 (2019年6月22日 19時) (
レス) id: 590e18d332 (このIDを非表示/違反報告)
永遠の0 - やべぇ・・・・・・やべぇ←私の好みにドンピシャだぜぇ・・・・・！(*´∇｀*)更新ファイト！(*≧∀≦*) (2019年6月22日 18時) (レス) id: bc7da5b929 (このIDを非表示/違反報告)
アズマ - この物語の少しシリアスな感じが好きです！これから影ながら応援させていただきます！ (2019年6月22日 15時) (レス) id: 13ba803884 (このIDを非表示/違反報告)
杏子メロンパン(プロフ) - そらまるさん» コメントありがとうございます。励みになります。 (2019年6月22日 5時) (レス) id: 590e18d332 (このIDを非表示/違反報告)
そらまる(プロフ) - 面白いです(^^)更新楽しみにしています(^^) (2019年6月22日 1時) (レス) id: 01606349cd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：杏子メロンパン | 作成日時：2019年6月20日 18時
