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第六話 ページ22

「嗚呼……例えお館様の願いであっても、私は承知しかねる……」
「俺も派手に反対する。鬼を連れた鬼殺隊員など認められない」
「私は全てお館様の望むまま従います」
「僕はどちらでも……すぐに忘れるので……」

天元さんや甘露時さん、時透さんが順にお館様に対する答えを返し、伊黒さんは変わらず信用しないと言い、煉獄さんも理解できない!と大声で否定した。
しのぶさんと冨岡さんは黙っている。

「鬼を滅殺してこその鬼殺隊。竈門・冨岡、両名の処罰を願います」

最後に、不死川さんが目を血走らせながらそう言った。
流石、鬼殺隊の柱達だ。鬼絶対殺す主義が多い。
私は余計なことは言うまいとじっとして、目線を下げていると、隣から「おい!」と、声をかけられた。

「え?」

思わず顔を上げると何故かお館様と柱の方達の視線が私に集められている。
いや、まじで泣きたいんだけど。
ほんと、なんだこれ。

「君の意見も聞きたいな。」

ひぇー、と声に出さなかったのを褒めて欲しい。お館様直々に、意見を聞きたいな、なんて言われたらしのぶさん達みたいに黙れないじゃないか。
どうやら私は発言をしなければいけないらしい。
柱でもない私に尋ねる意図はさっぱり分からないが、正直、どちらでも構わなかった。今まで斬ってきた鬼は変態やクズばかりだったが、鬼の中でも良い奴と悪い奴がいたっておかしくはない。人間だってそれは同じだ。

それか、あれかな?
もしかして、私の勘とやらを求められているのか?実際には幽霊によるものだが、私の勘は凄いということだけは周知されている。
一様、先輩である村田さんに、
「現在、柱は九人までだから無理だけど、もしも君が入ったなら勘柱だな」
とか、とても不愉快なこと言われたのを思い出した。
何だよ、勘柱って。

いやいや、こんな鬼殺隊の今後を左右しかねない会議に勘を頼るわけないだろう。

「‥‥兄に妹を斬る覚悟があるのなら良いかと。」

何の感情も込めないように努めて発言した瞬間、周りがザワッとどよめくのが分かった。
信じられないという視線が風柱と蛇柱から特に突き刺さる。

ひぇー、怖い。もう、訳がわからない。

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- とても面白いです!!続編楽しみにしてます!! (2020年6月5日 9時) (レス) id: a49d59262b (このIDを非表示/違反報告)
花浪(プロフ) - いつも楽しみにしています!とても面白いです!続編でも頑張ってください!! (2020年5月31日 22時) (レス) id: ade9f5ce10 (このIDを非表示/違反報告)
- (個人の予想ですけど)侍さん多分継国縁一ではないかって思うのです (2020年5月22日 0時) (レス) id: 08cfac3417 (このIDを非表示/違反報告)
花浪(プロフ) - 額に痣と虚無が着物着たような人で分かりましたww 更新いつも楽しみにしています!頑張ってください!! (2020年5月9日 0時) (レス) id: ade9f5ce10 (このIDを非表示/違反報告)
- めっちゃ好きです!以前からあなたの小説を拝読していましたが、今回も凄いですね!!更新頑張ってください! (2020年5月6日 14時) (レス) id: 60842cb6dc (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:杏子メロンパン | 作成日時:2020年5月4日 20時

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