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それ以来､
私は週に1度､
La tormentaに通った｡
｢来てくれたんだ！｣
にぱ！と太陽の様な笑顔をして
雅紀は私を迎え入れてくれた｡
｢今週はどんな1週間だった？｣
雅紀と飲むお酒､
雅紀と話す会話､
全部が私の幸せだった｡
｢そういえば､今度､このお店も3周年だって｡｣
｢そうなの…｣
｢ﾊﾟｰﾃｨｰの招待状送るね？｣
｢そういう魂胆ね？｣
なんてくすくす笑っていたのに｡
｢そういえば､3周年ﾊﾟｰﾃｨｰっていつなの？｣
一向に招待状とやらを送ってこないので
黒服の子に訊ねると
言いにくそうな顔をして答えてくれた｡
｢雅紀！どういうこと？｣
｢どうしたの､Aさん？｣
｢どうして､黙ってたの？｣
疑問文ばかりが飛び交うﾃｰﾌﾞﾙ｡
｢3周年ﾊﾟｰﾃｨｰ､先月に終わったそうね｣
｢そ､れは……｣
｢どうして？私､雅紀にってﾌﾟﾚｾﾞﾝﾄ用意してたのよ？｣
鞄から取り出したのは高級腕時計｡
｢…Aさん､それ､どうやって買ったの？｣
｢え…｣
苦しそうな顔をして私を見つめる雅紀｡
｢最近､どうやってここに通うお金を工面してるの？｣
私はすぐに言葉を発せなかった｡
｢俺ね､知ってるんだよ？｣
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作者名：きょん | 作成日時：2017年11月9日 22時
