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時の流れ｡side四郎 ページ18
いち兄とじろ兄の隠してた事を知ったあの日から
7年の月日が流れた｡
俺と五郎は､高2になった｡
｢しろ､食堂行こー｣
｢今日､寝坊してたもんね｣
｢起きてるんだからさぁ､起こせよ｣
｢偶には寝坊も大事だなって思うんだもん｣
五郎は学年有数のいけめんに成長した｡
廊下を歩いただけで女子の注目を集めちゃう｡
制服を綺麗に着こなす彼には驚いちゃいますよまったく｡
｢今日も五郎はﾓﾃますな｡｣
｢何が…｣
｢告白､されちゃってたくせにぃ｣
｢うっせぇ〜よ｡｣
ｸｽｸｽ笑う俺に五郎がﾋﾟﾝｸの封筒を手渡す｡
｢何これぇ､五郎ちゃんからの､らぶれたぁ？｣
茶化して言うと｡
｢ｸﾗｽの女子がしろにって｡
僕よりしろの方がﾓﾃるんだよ？
自覚無いの？｣
きょとんって顔でもしてたのかな､俺｡
｢あのね､そうやってﾊﾟｰｶｰ着て緩く歩いてるのも
購買の紙ﾊﾟｯｸのｶﾌｪｵﾚばっか飲んでるのも
斗真達とふざけてるのもかっこいいんだって｡｣
あれから｡
結局俺は小学校の奴らと馴染めなかったけど
中学､高校って周りの奴に恵まれた｡
五郎のお陰だけど｡
｢ありがと､五郎｡｣
｢えっ…何､急に｡｣
｢言いたくなったの〜｣
｢…夕飯､ﾊﾝﾊﾞｰｸﾞにはしないよ？｣
｢そこはしてよ〜｣
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作者名：きょん | 作成日時：2015年1月26日 11時
