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続き ページ6

『俺さ、既読スルーしたくてしてる訳じゃないんだけど、いい加減やめろよ、誤解さん、』

樹『うっせんだよ!!!きょものこと心配して電話かけてやったのに、何それ。そうやって強がられた方が迷惑なんだよ!!!!!いいよもう!!』

切られた。
いや、ようやく切れた。
電話越しに怒鳴るようなことじゃないでしょ、

でもまあ、俺も言い過ぎたかな、、

そこまで考えると一気に体全体が怠くなった。

「……ゲホッゲホッ、ゴホッゴホッ…はぁ、しんど…」

ベッドの横にある壁にもたれかかっていたら、急に北斗から連絡がきた。
何だよ、どうせ俺に不満ぶつけたいだけだろ?
そう思って嫌々出たんだけど。

『もしもし、』

北斗『あ、京本、急にごめん。ちょっと話が合って…』

『なに、』

思ったより不機嫌になっちゃった。

北斗『今日の撮影来れないんだって??何か、撮影延期になったから、それ伝えようと思って…』

『延期、俺のせい?』

北斗『いや全然違う、機材トラブル…体調悪いんだろ?無理すんなよ?樹には注意しとくから…あれ、』

俺は無理すんなよって言われた直後に限界迎えてそのまま電話を切った。
もう無理、話す気力なんてない。
でも、北斗の優しさに触れられた感じがして少し安心した。
その後何か言ってたけど、覚えてない。
そのまま、俺は眠りについた。

次に気付いたのは父親の声が聞こえた時だった。

“大我、家にメンバー来るみたいだからしっかり頼れよ”

は?
メンバーが俺の家に来る?
え?何言ってんの??
許可しないでよ。

俺は嘘であってほしくて、怠い体を引きずりながら父親のいるリビングに向かった。

父「大我、無理に起きてこなくてもよかったのに。」

「いや、あのさ、メンバー来ることなんで許可したの?」

父「大我の為だと思って、」

「いいわけないじゃん…」

俺は目に涙をためた。
メンバーに会いたくないし、家にまで来られて看病されることへの抵抗があったから。
それに、俺は自分のことを干渉されるのが昔から苦手だったから、余計なことしないでもらいたかったんだ。
でも、時すでに遅し。
もう、家の近くまで樹が運転する車で来てるって父親に連絡がいってた。

大人しく部屋戻るか…

そのまま俺は部屋に戻り、しんどい体をベッドに預けた。
もうやだ、色んな意味で辛いよ…
しかも、今朝あんなひどいこと言っちゃったのに樹が運転って…いいやつだな。

樹には本当に申し訳ないことをしたと思ってる。
あんなこと……

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作者名:炊き込みご飯 | 作成日時:2020年5月24日 1時

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