隣のクラスの森本くん

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「うわ、はや」









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体育祭の対抗リレーで、ぶっちぎりの1位だった

緑色のハチマキの男の子





「速すぎない？」

隣の親友に思わず話しかける

那「ね、森本くん無双じゃん」



テントの日陰に居座りたいがために保健委員を立候補したわたしと那月









「森本くんって、隣のクラスだよね」

緑色だし、廊下で騒いでるのを見たことがある

那「そうそう、確か田中と仲良いよ」

「じゅったん？交友関係広すぎでしょ」







でも、じゅったんと仲良い時点で分かることが１つ



「…絶対陽キャじゃん」

那「A、あの顔の時点で陽キャでしょ」

「やっぱ、顔か。人生顔か！」

那「何言ってんの、あんたも良い顔してるよ？」

「那月こそ、綺麗な顔してんじゃん」











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那「やめよ、傷の舐め合いは。」

「やめよ、悲しいわ」










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そんなどうでも良いことを話しながら、日焼けから逃げてる私たち





「みんな転ばないね」

那「転ぶな、仕事増やすな」

手を握りながら念を込めてる那月




今年は楽だな〜









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そう気を緩めてたら









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樹「ねぇ無理痛い〜」

テントに駆け込んでくる男の子









那「…は？仕事増やすなよ、傷は舐めときゃ治る」

無慈悲にも追い返そうとする那月

樹「ねぇ鬼…もう無理…痛い…」




「痛さが伝わってこないよ」

樹「え、Aまでそんなこと言うの？」

那「ってかどうやって転んだらそんな血が出るの」



痛さは伝わってこないけど、割と出血



樹「騎馬戦！！おれ上から落ちたの！」

大将だったからさ、四方から突進されてきたんだよ
あれはファールだよとアピール



樹「まぁギリギリ相手の大将のハチマキ取ったけど」

「うん、さすが。はい、染みま〜す」

消毒液をぶっかける



樹「いたい！」

那「おい田中！！！男だろ！！」



絆創膏は那月に任せて、けが人の記録を紙に書いてたら









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「すいません、絆創膏ください」

かっけぇ男の子の声



「あ、はい」

そう振り返ると









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樹「あ、慎太郎」


森「お、樹！さっき派手に落ちてたね」


樹「でも勝ったからいいの」


森「北斗まじで悔しそうだったよ」


樹「ざまぁ北斗」

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