私の声、君の歌声-5-

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それからすぐに


「お！きょも！北斗！」

「おそいよ〜」


って、早速たろちゃんとじゅったんに捕まってる2人









「久しぶり」

そうみんなに言ってわたしの隣に腰を下ろす



そこからは、みんなでドリンクを飲みながら昔話に浸る



しばらく会ってなくても、話が続くことって本当にすごいことだと思うし、とにかく会えて嬉しい







その後、ほっくんのカフェのメニューとか、前みたいにピザの出前を取ってみんなで立食パーティー






理沙子とも久々に語り合ってたら、突然照明が少し暗くなる





お店の大きな液晶画面には、高校時代の私たちの写真が流れ始める








懐かしいなぁって、思い出に浸ってたら






今までお店に流れていた音楽が少し大きくなる



そしてさらに暗くなる照明







みんなあんまりびっくりしてなかったから、わたしも気にせずにいたら









花束を持った人が、こちらに向かって歩いてくる









だんだんと近づいてきて、目が合ったまま逸らせずにいると









わたしの目の前で立ち止まる








・









・









「…、A、結婚しよう」







って、差し出してくる真っ赤なバラの花束









「…、え」






人ってびっくりすると、思考が停止する


え？え？ってパニックになってたら









ムッとした顔して



「結婚」


って、追い討ちの言葉









それにも慌てちゃってたら


「結婚、したくないの？」


って首を傾げるから









「…、したい、です」









そう言うと、


「ん、知ってる」



って鼻で笑って抱きしめられる









「「「「「ふぅーーーー！！！！」」」」」







って歓声と、クラッカーが鳴り響く









明るく戻った店内の照明



奥からほっくんが






「はい、サプライズ〜、おめでとう、A」


って大きなケーキ持ってきた









「A！やばい！やばいよ！」

って語彙力失ってるじゅったん


「surprise！！ふぅ〜！！」

ってジェス


「感慨深いね」

って優しく笑うコーチ


「やだ！Aやだ！涙出てきた！」

ってたろちゃん









隣では


「まじで断られたらどうしようかと思った」

って安堵してる彼





「いや、Aがなかなか頷かないから、これまさかのやつ？って俺も焦ったよ」

ケーキまで作っちゃって、やばい！って焦ってたらしいほっくん




「なんか、びっくりしちゃって言葉出てこなかった」

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