私の声、君の歌声-5-

213 ページ19

そのあと、LUMINEで色々みて回って、韓国コスメのお店が気になったから京本くん引っ張って中に入った




「ねぇこのリップの色好き」

「…、どれも同じだろ」

「違います。」





「ピンクと濃いめの赤だったらどっちが好き？」

って聞いても

「…、だから同じだろ」

って全く興味のない京本くん






でもわたし、ピンクが似合う女の子じゃないから、ブラウンリップとかが好きなんだよね〜って思いながらみてたら





「これは？似合うんじゃね」

っていい感じのブラウンリップ持ってくる京本くん


「え、好き」

手にとってみても、やっぱり惹かれる色





速攻レジ持って行って購入




そのあとはお互いの服見たり、タピオカ飲んだり結構満喫




帰る時間になって、また有楽町まで来てもらって、改札で別れる




「ありがと、今日楽しかった！」

って伝えると


「ん、これ」

って紙袋差し出される




「バレンタインのお返し」


「え！チョコ？」


「そ」






それはよく見るブランドのチョコ、



「チョコ好きなの！ありがとう！」

「ん」


って、少し照れてる京本くん



気付いたこと5つめ、意外と照れ屋さん



「もう夜遅いし、送ってくわ」

って、今日は寮まで送ってくれるみたい




帰り道、途中で金髪の男の人とすれ違って


「京本くんって金髪似合うよね」

「お前もな」

「あの金髪でハーフアップは破壊力すごかった」




「お前そろそろ京本くんって辞めない？」

「あ、忘れてた」


京本くんって、京本くんって感じがするわたし的に。

京本くん呼びが長かったから、今更大我くんって呼べない気がする


「しかもさ、あれから初めて会うのにさ、お前めっちゃ普通だし」

「え、だって京本くんが普通だったから」

「普通じゃねぇよ緊張したわ」

「でももう慣れたもん」

っていうと、はぁってため息京本くん




っていうか。

「大我くんって呼べっていうけどさ、」

「大我な」

「…、京本くんはわたしの事、お前って呼ぶじゃん。」

「お前が京本くんって呼ぶから俺はお前って呼ぶ」

「お前ってなんかやだ」

「こっちだって京本くんって、嫌なんだけど」

「京本くんがお前って呼ぶならわたしも京本くんって呼ぶ」


って、よくわからない事で歩きながら言い合いするわたしたち







「A」


って急に呼ぶからびっくりしてたら



「A、これでいい？」


って、バカにしたように笑うんだ、京本くん

214→←212

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す