私の声、君の歌声-4-

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「本物だ〜」

って写真をパシャパシャ




「ねぇ。撮るならせめてもっと可愛いく…」

「あ、うんうん、フィルターなら後からかけれるから、心配しないで」

「ねぇ、それもそれで悲しい」




「はい、これ美味しいよ」

ってほっくんのソーセージマフィンを無理やり口に押し付けられるから慌てて食べる


「どう？」

「美味しい」

「リスみたい」

そう言ってまた写真を撮るはっくん



「ねぇ、撮りすぎ」



「…、感動の再会の記念じゃん」

「久しぶり、会いたかった」



「うん、久しぶり」





「あの日、俺ちょっと焦っちゃって、Aに当たっちゃって、ほんとごめん」



「いや、ほんとに、わたしが、ごめん」

　

「A、怒ってる？」



「怒ってるわけないじゃん、申し訳ないなぁって。」



「じゃあ、もう、無かったことにして、今まで通りでいい？」



「…、逆にいいの？ほっくんはそれで」




「いいに決まってるじゃん。」

なにを当たり前のことを聞くんだって顔をするほっくん


「だって、わたしみんなに…」





「いいから、ほんとに、Aにまた会えたならそれでいい」




「…、ごめん。」




「はい、いいから、はいはい、パンケーキ食べて」


そうしてわたしの口元にパンケーキ持ってくるほっくん


「いいなぁ、俺もパンケーキ食べたい」


「あ、食べる？」


「うん。はい、あ〜ん」


「はい。」





「もっと優しいあ〜んが良かった。」

「ごめんね、できないの」

「じゃあいい」



そう言ってわたしのパンケーキを容器ごと持って1枚まるまる食べたほっくん




「ねぇ、ほっくん、わたしまだ全然食べてないよ。」

「だってAがあ〜んを冷たくするから」

「だって恥ずかしいじゃん」





「あいつとは、ディズニーでチュロスあ〜んってお互いにしてたじゃん。」

「…、あ、ティラノ？」

「そう。俺さ、あの時Aと全然話せないままなのに、Aの隣で笑ってるあいつ見て、めっちゃ悲しくなったわ。」




「うん、ごめん、ほっくん」

「いーよ、だから今度一緒にディズニー行って。」

今度はちゃんと楽しみたいってほっくん



「うん、行きたいな」


「今のA胸キュン、」


「…、ほっくんて、そんな子だったっけ」


「久しぶりで舞い上がってるだけ。今日は許して。」

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