私の声、君の歌声-4-

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そのあとひーくんのインスタには


@hikaru_i

ベットにうつ伏せで横たわる京本くんの写真に


#自爆


ってストーリー








月曜日学校に行くと、どうも頭が働かずぼーっとしてしまう





「Aちゃん、大丈夫？」

ってティラノに心配されるけど

「ううん、大丈夫じゃない。」

はぁ〜、って机に項垂れるわたし


「それはもしかして、岩本くんのストーリーに関係ある？自爆ってやつ」

「うわぁ、ティラノ、ひーくんとも友達なんだ。」

「そうだよ、だからAちゃんの情報は筒抜け」

「はぁ…。」

「じゃあ今日の食堂で話をたくさん聞くから、はい、次の数学がんばってね」


そういって教室から出ていくティラノ






その直後に


@hirano_sho


わたしが机に項垂れてる写真に


#岩本くん
#こっちはこんな感じ
#そっちはどうですか




ってストーリー









なんなのそっちって、って考えてたら先生に問題当てられちゃった、厄日だ。今日。









夜の食堂でティラノと話す

「で、バレンタインの日なにがあったの？」

「ん〜、パンケーキ食べてイルミネーションみた」

「で？」

「…、で？」

「付き合った？」

「…、は？！」

「え？！なに、びっくりするなぁAちゃん大きい声出して」

「いや、ティラノがぶっこむから」

「え、じゃあ付き合ってないの？」

「うん、そんなわけないじゃん」

「は？！」


って机をバンって叩いて立ち上がるティラノ


「バレンタインデーに？男と女が2人で会って、イルミネーションみて、付き合ってないの？！」

「イルミネーションくらい、友達ともみます」

「はぁ〜！頭が固いなぁAちゃん！」

「うるさい」

「京本くんがかわいそうになってきた」

「いや、なんで？」

「だって、京本くんが勇気出して誘ったのにAちゃんぜんぜん響いてないじゃん！」

「だって京本くんがなに考えてるのか分かんないんだもん」

「いや、普通に、これは王道のストーリー展開でバレンタインデーの日に付き合うと思ってたよ俺」

「あるわけないじゃんそんなこと」

「え、告白しなかったの？」

「出来るわけないじゃん！わたしは京本くんのことが好きでも向こうは分からないじゃん！」

「え、違う違う、京本くんが」

「え？」

「ってかAちゃん好きって言った？！京本くんのこと！！」

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