私の声、君の歌声-4-

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「Aちゃん、お疲れ様」

「うん、ありがと」






「Aちゃんいま、すごいいい表情してる」

「うん、やり切ったもん。もう」

「はい、じゃあ食堂だけど写真撮ろ」


そういってわたしの隣に移動してくるティラノ



「はい、チーズ」



「うん、いい写真じゃん」

「ティラノそれ送ってね」

「了解です」









「はぁ、疲れた！！遊びたい！！甘いもの食べたい！！高校生活満喫したい！」


「ね、平野も今落ち着いてるから明日どっか行こうよ、放課後」

「うん、行こ」

「あ、カラオケいくって約束したね」

「そうじゃん、明日カラオケにしよAちゃん」









ティラノの別れて部屋に戻ると、早速インスタに




@hirano_sho

さっき撮った2ショットに

#お疲れ様Aちゃん

ってストーリー





うん、ありがと、心で呟いて寝る









次の日、午前授業だったからすぐ終わって、そのあとは近くのカラオケにティラノと行く









「え、ティラノ歌上手いね」

「そんなことないよ」




ちょっと想像してた上を行ったから、引いた




「ダンスもできて歌も歌えるんだね、強い」

「ねぇ真顔で言われると照れちゃう」



カラオケはすぐ疲れたから、そのあとカフェ行ってパンケーキ食べて寮に戻る



そのあとまたすぐティラノと食堂で待ち合わせして寮食、結構お腹きついねって話しして、また別れる






シャワーを浴びて、ゆったりする。

こんなに追われるものがない、ゆとりのある時間が久しぶりで幸せ









そして鳴り響く着信音



着信：ティラノ





「なに、どうした？」

「どうしたじゃないよAちゃん！」

「ん？」

「動画公開されたよ今！」

「え」

「やばいやばいAちゃんやばい！」

「待ってわたしまだそれ見てない」

「見てよ！切るから見てね！」

そう言って切れた電話





絶対死にそうな顔して歌ってるから見たくないし、これを見られたくもない









おそるおそるわたしの動画を見てみると






「え、意外といい顔してんじゃん。」



思ったより普通に歌ってる自分がいてびっくりした。

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