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え？
と思って振り返ると、全力で走ってこっちへ向かってくるほっくん
「ここにいると思ったよ」
そう言って寝っ転がって息を整えるほっくん
「A、平野ってやつがお前のこと探してる」
慌てて携帯を見ると、着信履歴66件
時間は15時30分
「うわ、気づかなかった」
「は？ふざけんなよ」
めっちゃ走ったのに〜！って叫ぶほっくん
「おれ康二くんの家に行っててさ、そしたら平野がめちゃくちゃ危機迫った感じで」
「Aちゃんいない！どこ？！どこにいる？！やばいやばいやばい！！！」
「って叫ぶから、まじでなんかあったのかと思って…、はぁもうむり疲れた。」
「ティラノね、盛る癖があるの、いや、癖っていうか、素直だから、ごめんね」
「はぁ、とりあえず電話してくるわ」
そういってたぶんティラノに電話をかけるほっくん
なんだか焦るティラノが目に浮かんで、ティラノの真っ直ぐな瞳を想い浮かべる
「君の目が貫いた 僕の胸を真っ直ぐ
その日から何もかも 変わり果てた気がした
風に飛ばされそうな 深い春の隅で
誰にも見せない顔を見せて」
うん、やっぱり、これはティラノの曲かな
「おお、久しぶりに聞いたAの歌」
「え？」
「よく歌ってたじゃん昔からの」
「…、え？」
「え？おれ何回かみたよ、小学生の時も、なんなら今年の夏も、いちごオレ置いておいたじゃん」
「え、あれほっくんだったの？！」
「え、知らなかったの？！」
「うん」
「なのに飲んだの？！」
「うん、穴とか空いてないか確認して飲んだ」
はぁ〜まじで信じられないって頭を抱えるほっくん
「いいか、誰からもらったのかわからないものなんて飲むなよ？！」
「…う、うん」
「で、平野が探してる」
「うん、分かった」
「あれ、さっきまで笑ってたのにもう悩み顔？」
「うーん。」
「確かに、京本の言う通りかも。Aって分かりやすいね、顔に書いてある」
「そうかな。」
「ねぇ、新しいことに挑戦するって、怖いよね」
「わたし、このままでいいかもしれない。挑戦して失敗するの、嫌だよ。」
「なにも考えないで、過ごしたい。」
「A、」
「Aちゃん！」
「あ、ティラノ」
「ねぇまじで探したほんとにどこ行ってたの！」
って向こうから走ってるティラノ
「Aちゃん、行こう」
「行かなきゃ」
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のあ(プロフ) - 今日1話から一気読みしたのですが、読んでたら涙が出てきたり、笑ったりと様々な感情が芽生えてきました。続きがとても気になります！楽しみにしています (2020年5月9日 1時) (
レス) id: a08c7e270b (このIDを非表示/違反報告)
お茶 - 拗ねらせたの可愛すぎです/////続きが気になります！応援しています！！ (2020年5月8日 12時) (レス) id: 2cbcd94466 (このIDを非表示/違反報告)
りんりん(プロフ) - はじめまして！このお話が大好きで大好きで更新を楽しみにしています！素敵なお話をありがとうございます！お身体気をつけて頑張ってください(^^)！ (2020年5月8日 3時) (レス) id: 4f94625872 (このIDを非表示/違反報告)
PaSO(プロフ) - 更新ありがとうございます！2人の関係にもどかしさを感じつつ、青春って愛おしいなぁと思います。これからも頑張ってください！ (2020年5月7日 23時) (レス) id: 842be9d369 (このIDを非表示/違反報告)
pana(プロフ) - 更新されてたらこれが一日の楽しみです！心臓痛くなるくらいキュンキュンです！多分キュン死にって本当にありますね…。細かいこというと、ほく担なのでほっくんの位置にも萌えます(*´∀｀*)更新頑張ってください！！♪ (2020年5月7日 23時) (レス) id: 95aa70fac1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆず
| 作成日時：2020年4月29日 14時
