私の声、君の歌声-3-

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「よく聞くね、その言葉」

「平野はこの言葉好き」

「でも確かにそうだよね、できない課題与えてこないもんね」

「うん、だからAちゃんなら大丈夫」

「うん、ありがとティラノ」



「なんか、久しぶりだよね、こうやって話すの」

「…ね、」







「ゆいちゃん、帰ってきてさ、今日」






「ゆいちゃん、帰ってきたんだね、良かった」







「だから、平野はAちゃんになんて声かれば良いんだろうって考えたの」

「うん」

「考えた結果が、大丈夫だよ、です」

「考えてくれたんだ、ありがと」

「うん、Aちゃんなら大丈夫」

「ティラノも、あるんでしょ？コンテスト」

「うん、ダンステーマがね、青春とか、友情とかの創作ダンス」

「…、友情ね、難しいよね」








「平野ね、前の学校の友達と、疎遠になってるの」

「うん」


「転校した直後は、連絡来たりしてたんだけど、いつのまにかそれも無くなって」

「いつか忘れていくんだよ、俺のこと」



「わたしも、疎遠かな」

「というか、ニューヨーク行ったあたりから疎遠かな」



「なんで？」



「みんなに歌ってること言ってないし、オーディションのことも言っちゃいけないから、何も言えなくて」

「周りからしたら、ただ休んで、急に戻ってくるやつ、それも連絡も返さないで」

「ってかんじかな、それはイラつくよ、みんな」



「じゃあ、今のところAちゃんが戦ってることを知ってるのは俺たちだけだね」

「うん、そうかな」

「じゃあ平野がAちゃんの1人目のファンになるね、1番の応援者でファン」

「え、ありがと、でもわたしはティラノの踊ってる姿ニューヨークで見た時から好きで応援してるよ」

「えぇ、Aちゃんに言われると嬉しい！」





「わたしも、次の曲、テーマがファイトソング？応援ソングだから、友情にしよっかなって」

「高校生のコンテストって、友情テーマなところ多いよね」

「高校生って、友情が大きいもんね、青春において」

「友情っていろんな形があるもんね」

「ね、友情ってなんなのかなって、最近考えること多い」





「すぐ壊れるもんね、友情って」

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