130 ページ30
その後に、携帯が鳴り響く
着信：松村北斗
の文字
切れたと思ったら、もう1度かかってくる
全然鳴り止まない着信が怖くて、携帯の電源を慌てて切る
早く、ここから離れたい
そう思ってしまった
そして家に響くインターホン、
慌てて涙を拭いて、
ドアスコープを覗くと
「おかあさんっ！！！」
久しぶりにみる母の姿だった
「ひさしぶり、ごめんね、いつも」
「ううん、全然平気」
「お父さんも、明日帰ってくるから」
1日しか、私たち家族は全員集合できないけど、それだけでもわたし、嬉しい
「お母さん、わたし携帯変えたい」
「…、分かった、変えに行こう、まだ閉店時間まであるから」
そう言って、久しぶりにガレージに止まっている車になぜか安心感を覚えて
母の運転する車で携帯ショップに行き、携帯を解約して、
新しい携帯を買った
写真だけ移行して、他は全部真っ白、新しい番号
新しく、始めよう
無責任かもしれない。
みんなのこと振り回して。
逃げかもしれない。
それでもよかった、結局は自分を守る弱虫
オーディションに懸ける。
そう言い聞かせる。
自分に。
次の日の朝、お父さんは帰ってきた
ひさしぶり家族3人でお昼に外へご飯を食べに行き
家の前で、家族写真を撮った
記憶のある限り、初めての家族写真だった。
夜になり、
「A、今から森本さんの家と一緒に庭でBBQするからね」
ってお母さん
うちの家はたろちゃん家ととても仲がいい
帰ってきたときにはいつもBBQをする
「ううん、お腹空いてないから、いい」
そういって部屋に閉じこもるわたしに、母はなにも聞かなかった
明日の朝、私は家を出て寮にいく
とりあえず今必要なものをボストンバッグとキャリーに詰め込んで、足りないものは向こうで買う
寮があるところは都会で、交通の便もいい
この街から一生出ていく訳じゃないけど、この街も好きだったなぁなんて考えてしまう
庭からみんなの楽しそうな声とか笑い声が聞こえてくる
荷物の準備も終わったから、お風呂に入りにいく
お風呂から上がり、ちょっとのぼせたなぁなんて考えながらキッチンに水を取りにいくと
「あ、A、お邪魔してま〜す」
ってリビングのソファでくつろぐたろちゃん
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1125人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「SnowMan」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
にゃんちゅ(プロフ) - 久しぶりに一作目から見たら消されたページ多すぎて(涙)大好きな作品なのに〜 (3月24日 19時) (
レス) @page50 id: b85d4cfa80 (このIDを非表示/違反報告)
meimei(プロフ) - 花男のイメージソングにもなっている大塚愛の『プラネタリウム』が脳内で流れてくるくらい、素敵なお話です！ (2020年4月29日 0時) (レス) id: a13d06126a (このIDを非表示/違反報告)
mmm1279(プロフ) - 久々に素敵な作品に出会えて感動しています。更新楽しみにしています。 (2020年4月28日 0時) (レス) id: 66f076b2ba (このIDを非表示/違反報告)
おい田中 - 何か､更新日時が変わってるのに131までしか見れないんです｡皆さんどこまで見てれますか？ (2020年4月27日 23時) (レス) id: 5473afbb93 (このIDを非表示/違反報告)
(*´ ? `*)(プロフ) - 久しぶりに占ツクにハマりました、もうこの作品の虜です！応援してます！ (2020年4月27日 21時) (レス) id: 710bba1f12 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ゆず
| 作成日時：2020年4月25日 15時
