私の声、君の歌声-2-

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「そう、理沙子がAちゃん元気ないって言ってたから」

「パンでも食べて元気出してもらおうと思って」

ってひーくんとふっか



「え、なんかごめんね、元気だよ普通に」

人混みの中に入って行くのめんどくさかっただけって伝えると

「え、そうなの？」

ってふっか



「まぁまぁ、とりあえずパンたべよ」


って待ちきれない様子の理沙子


何にしようかなぁ〜なんていって選び始めるみんな

特に気分もないし、残ったやつにしようと思って皆んなが決めるの待ってたら


「あれ、Aちゃん、選びなよ」

ここはレディーファーストだよってふっか

「わたしどれでもいいから最後のやつにする」

買ってきてもらっちゃったしって付け足して待ってたら



「あ、Aのは決まってるよ」

「ね？きょも」って理沙子が言うと




「ん」




って差し出されたのは


いちごスペシャル


甘いパン生地に苺のクリームたくさん入ってるやつ






「え、なにこれ、美味しそう」

って言ったらふっかとひーくんが


「お」


やっぱりそれ？ってニヤニヤしてる




「俺たちAちゃんなにが好きなのかなぁって迷ってたの」

「そうそう、理沙子はコロッケパンだろって分かってたんだけど、Aちゃん分からなくって」

「そう、なのに、あいつ人混みの嫌いだからって入り口で携帯いじってんの」

「しまいには、早くしろよ！って叫んでくんだよ」


おまえそれはねぇだろって笑ってるふっかとひーくん


「それでおれら焦ってたら、大我が」

「そうそう、大我がね」

ってニヤニヤの2人




「あいつはこれだろ」




「って今まで黙ってた大我が即決でレジ持ってくからびっくりしたよな」


ってひーくんとふっか





「うるせぇおまえらマジで」


っていじけて同じいちごスペシャル食べる京本くん


あ、京本くんもいちごスペシャルなんだって思った




「え、ありがと京本くん」


って言うと




「おまえはイチゴ与えとけば満足だろ」



って真顔で言うから



「え、そんな理由なの？」

ってびっくりしちゃった

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