私の声、君の歌声-2-

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朝学校について、皆が来るのを待つ


インスタとか携帯チェックしてたら、普段使わないメールに通知が来てて



誰だろうなぁって見たら、ボイスレッスンの先生からで








「今度のオーデションに受けてみないか」




っていう内容だった









全く予想してなかった内容だったから、びっくりしちゃって携帯を手から落としちゃった





今日時間が空いていたら教室に来てくださいって書いてあったからとりあえず放課後向かうことにする




　

そこからずっとぼーっとして、授業にあんま集中出来なかった




「オーデション」か




　
全く考えたことなかったなぁ








いつの間にか4限が終わってお昼の時間になって、みんながお弁当食べ始めるからわたしも慌てて教科書片付けて購買へ向かう



「あA、あたしも今日購買」

「あ、そうなの？じゃ行こ」



珍しく理沙子が購買だったから、一緒に行く




そして珍しく混んでる購買



「うわぁ、これ争奪戦だな」

って苦い顔する理沙子




あの人混みに入って行く勇気ないから、

「ごめん、理沙子、わたし今日いらないや」

そこまでお腹空いてないと伝えると

「体調悪いの？」

「ううん、元気、だけどお腹空いてない」


って、少し納得のいってない顔してる理沙子だったけど、「わかった」って言って、「達者でな」という言葉を残して人混みに消えてった






自販機でいちごオレ買って、なんだか教室に戻る気分じゃなかったからそのまま屋上で昼休みを過ごすことにした




今日の曇り空はあんまり好きじゃまない


でもソフトクリームみたいな雲見つけたから写真を撮っておいた





ギターでも弾こうかなぁって空見上げながら思ってたら入り口のドアがギィっと鳴った







「うん、ここにいると思った」



って両手にたくさんパン抱えてる理沙子



「うわ、屋上初めて来たんだけどおれ」

「ふっかうるさい」


屋上初めてらしくって騒ぐふっかとそれをうざがるひーくん、そして無言の京本くん




「買ってきたよ〜」ってパンをベンチに広げて、「どれがいい？」って当たり前のように聞いてくる理沙子


「え、買ってきてくれたの？悪いよ」

って言っても

「気にしないで、割り勘だから」

「いやおまえ1円も払ってねぇだろ！」

っていうふっかの発言からして、きっとふっかとひーくんと京本くんが買ってくれたんだなって



「だってA元気ないんだもん」

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