74 ページ24
たろちゃんは終始、何か言いたそうな顔をしてたけど、それに気づいてないフリして逃げた
オーディションを受けることは絶対に秘密
外部に漏れた時点で脱落って書いていた
まぁそうじゃなかったとしても、わたしは誰にも言わないと思う
現に、今も歌ってることは秘密にしてある
小学生の時に歌い始めてから、誰の前でも歌ったり、そのことを話したことはなかった
皆の前で歌うのは恥ずかしいし、もし否定されたり笑われたらどうしようって思って、今までずっと言ってこなかった
全部の準備が終わったのは6時前で、本当にギリギリ
スーツケースを転がして、急いで駅に向かう
スーツケースに大きいリュック、まるで家出でもするかのような大荷物に、すれ違う人たちはチラッと見てくる
駅までの道のりは坂道があるから結構今の私にとってはキツイ
なかなか進まないスーツケースと、迫ってくる時間に追われて焦ってたら
「A？」
「あ、ほっくん」
坂道を下りてくるほっくんに遭遇
わたしのスーツケースとか大きいリュックに目をやると、少し考えた顔をして
「駅まで？」
と聞いてくる
駅までと伝えると、スーツケースを持ってくれて、今下りてきたのに、坂道を登ってくれる
「ごめん、ありがと」
「いえいえ、重いねこれ」
って笑うほっくん
ほっくんも何も聞いてこない
休んだことも、なにも
「あ、Aストーリーみた？」
「全然携帯開いてないや」
「後で見てみな」
「なに、またたろちゃん？」
まぁみてからのお楽しみ
って
駅について、ほっくんは改札までお見送りしてくれた
「ごめんね、ほっくん、ありがと」
「おう、気をつけてな」
そういって手を振るほっくんに、少し罪悪感を感じた
なにも言わないわたしを、心配までしてくれるんだ
空港についてからは、先生に言われた手土産を購入して、あっという間に搭乗時間
飛行機の中でも、語彙力とか、言葉の表現を勉強したいから、小説を読む
大阪に着いて、事前に知らされた集合場所に行くと、優しそうな男の人が立っていた
「与田Aさんですね？」
「はい、そうです、宜しくお願いします。」
そう言って連れてこられたのは大阪にある大きなビル
「8階がホテルで15階がレッスン場ね」
そう言って部屋まで案内してくれた
男の人がいなくなると、今までの疲れがドッとでてきて、ベットに倒れ込んで寝てしまった
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1050人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「SnowMan」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
名無し89931号(プロフ) - 最近このお話が唯一の楽しみです！更新されるの楽しみに待ってます！ (2020年4月24日 1時) (
レス) id: 05a682bd31 (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ(プロフ) - 最近の楽しみのひとつです！更新楽しみにしてます！ (2020年4月23日 22時) (レス) id: 7a4b075cd1 (このIDを非表示/違反報告)
さき(プロフ) - 内容が凄く好きです！更新楽しみにしてます！！ (2020年4月23日 18時) (レス) id: 85980d3782 (このIDを非表示/違反報告)
なお - 好きです〜更新楽しみにしてます！！！ (2020年4月23日 12時) (レス) id: 8ad60fd805 (このIDを非表示/違反報告)
那由(プロフ) - めっちゃ面白いです！更新楽しみにしてます(*´`) (2020年4月23日 10時) (レス) id: 8d516993fd (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ゆず
| 作成日時：2020年4月20日 17時
