私の声、君の歌声-2-

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次の日、いつもより早く登校し、職員室に向かう



昨日渡された書類と事情を担任に説明すると、びっくりしていたけど理解してくれて、2週間の泊まりがけでのレッスンに参加できることになった



今日の夜のフライトで大阪に向かうことを伝えると

「おまえ荷造り終わってるのか？」


「あ、忘れてました」






「与田、お前今日は帰って荷造りとか準備してこい」

「え、いいんですか？」

「勉強も大事だけど、これも大事だろ」




そう言われて、今来た道戻ってる最中


登校してくる人には、変な目で見られたけど、それよりもわたし全く準備してないから急いで帰りたかった



しかも今ちょうど登校してくるピークの時間帯


気まずさから自然と足が早くなる





「え、なになに、忘れ物？」

「お、コーチ」

「お前今から戻るの？」



「うん、まぁそんなところ」





ごめんコーチ、嘘ついた







そのあともふっかとかに会ったけど、ひたすら流して急ぎ足で家に帰った





飛行場まで電車で1時間、7時のフライトだから5時には家を出たい


今は9時だから余裕かって思ってたけど、いざ準備するとアレがない、コレがないっててんやわんや




とりあえず足りないものはメモしてあとで買いに行くことに



2週間分の荷物を最低限に選別するのに時間がかかって、気づけば夕方の4時を過ぎたところだった



「うわぁやばい」



まだ着替えてもないから、だるだるの部屋着で近くのコンビニへ向かう




もう4時だけどお昼ご飯、そして歯ブラシとかマスク、トラベルセットの化粧品とかシャンプーとか適当にカゴに突っ込んでいたら



「今日は34%のスイカバーいらないの？」

「あ、たろちゃん」

「なんか久しぶりだね、A」

「うん、そうかも」


そう話すたろちゃんの視線の先は、私のカゴの中





「今日学校休んだっしょ？」

「うん、ちょっとね」

「でも朝はいたでしょ？」


ふっかが、「Aちゃんが朝逆走してた」って言ってたから教室行ったらいねぇんだもん

って笑うたろちゃん


「あー、うん」

「まぁ、体調悪いとかじゃないならいいわ」

このあとAの家にお見舞い行こうとしてたところ〜ってたろちゃん


「そうなの？ごめん、」

「いいよ、元気ならそれで」


そうやって少し話してたんだけど、時間も時間だから


「ごめんねたろちゃん、急いでるからまた今度ね」

そういって足早にレジに向かう

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