私の声、君の歌声-2-

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「おはようございまーす」


ってお店の裏にいる店長に声かける


「Aちゃんおはよう、朝からよろしくね」


って、そこからすこしお喋りして、開店準備に取り掛かろうとしたんだけど

ほとんど終わってた


「あ、めめ」

「おはよ」

「ごめん開店準備」

「ううん、おれが早かったの」


なんか川あそびのこと考えたら目が覚めちゃってって

子供かよ！って思ったけど相当楽しみみたい



「今日お昼から人が来るけど、それまで僕たち3人だから頑張ろうね」


って店長が眉を下げて言った


うん、土日に3人はきつい

って思ったけどもう頑張るしかないなって気合いを入れた



カフェの方のドリンクは店長がキッチンで作って、

それを運ぶのとケーキの提供がめめ

わたしはひたすらお持ち帰りのケーキの箱詰めとレジ



3人で円陣組んで、いざ開店！ってなったんだけど、割と多くの人がどっと入ってきたからみんなてんやわんや


カフェに思ったより人がいかなかったからめめにこっちの箱詰め手伝ってもらったりして、

ひと段落したのが開店から3時間経った12時くらい



1時までのシフトだからあと少し〜ってショーケース前でゆっくりしてたら


「予約してた林です」


って、バースデーケーキを受け取りに来たお客さんが来て、冷蔵庫に入ってる結構大きめのイチゴがたくさんのホールケーキ取り出して


「ネームプレートはこちらでお間違いないですか？」


って書いたの私だからドキドキしてたんだけど、


「はい、間違いないです」


デザイン可愛いですね、ありがとうございます
なんて言われちゃうから嬉しくなっちゃった




「なに、Aちゃん、ニコニコしちゃって」


ってめめが暇だからってこっちに来た


「ネームプレート褒められたの」

っていうと

「良かったじゃん」


ってめめも嬉しそう




シフト終わるまで15分って時に、また人の波がドバっとお店に流れ込んできて

12時に主婦さんたちきたのにそれでも忙しいくらいになって、時計見るの忘れてた


ひと段落したら1時40分で

店長が慌てて


「Aちゃん蓮くんごめんね」

ってキッチンから出てきた



「あ、全然大丈夫ですよ！」

「予定とか遅れちゃうかな？本当にごめんね」


って全力で謝ってくるから、


「俺たちこれから友達と川で遊ぶ予定だけなんで」

そんな気にしなくていいっすよ！ってめめがいう

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